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2024.06.06
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666 - アフロディテス・チャイルドの不思議な世界』 アフロディテス・チャイルド
666 (The Apocalypse of John, 13/18) 」 Aphrodite's Child (72)
 ヴァンゲリス、デミスと世界的なビッグ・スターを生んだ伝説のグループ、A.チャイルドが、壮大なスケールで綴るサウンド・ドラマ!! 感性への刺激がイメージ世界を拡げる!
A面
 1. システム - The System
 2. バビロン - Babylon
 3. ラウド・ラウド・ラウド - Loud, Loud, Loud
 4. 4人の騎手 - The Four Horsemen
 5. 子羊 - The Lamb
 6. 第7の封印 - The Seventh Seal
B面
 1. エーゲ海 - Aegian Sea 
 2. 7つの球 - Seven Bowls
 3. 獣の目覚め - The Wakening Beast
 4. かなしみ - Lament
 5. 獣の行進 - The Marching Beast
 6. イナゴの戦い - The Battle of the Locusts
 7. やっつけろ - Do It
 8. 苦難 - Tribulation
 9. - The Beast
10. OFIS - Ofis
C面
 1. 7つのトランペット - Seven Trumpets
 2. アルタモント - Altamont
 3. 子羊の結婚 - The Wedding of the Lamb
 4. 猛獣狩り - The Capture of the Beast 
 5. - ∞
 6. HIC ET NUNC - Hic et Nunc
D面
 1. 満員 - All the Seats Were Occupied 
 2. ブレイク - Break
 今日は令和6年6月6日――666といえば、新約聖書のヨハネ黙示録13章18節に出てくる獣の数字である。
 “Here is wisdom. Let him that hath understanding count the number of the beast: for it is the number of a man; and his number is six hundred and sixty-six.”
(ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。)
 666といえば、アイアン・メイデン(Iron Maiden)が82年にリリースした3rdアルバム「魔力の刻印(The Number of the Beast)」が真っ先に思い浮かんだが残念ながら既に紹介済なので、今回はタイトル自体は原題のままだがサブタイトルや曲名に邦題が付けられている「666 - アフロディテス・チャイルドの不思議な世界(666(The Apocalypse of John, 13/18))」を取り上げてみた。

 アフロディテス・チャイルド(Aphrodite's Child)はkeyのエヴァンゲロス・パパタナシュー(Evangelos Papathanassiou。ヴァンゲリス(Vangelis)として知られる)、vo&bのデミス・ルソス(Demis Roussos)、gのアナギロス・クルリス(Anargyros "Silver" Koulouris)、dsのルカス・シデラス(Loukas Sideras)の4人により67年に結成されたギリシャのロック&ポップ・バンドだ。
 68年に兵役中だったクルリスを除く3人は国際的な活躍の場を求めて英国に向かうが、労働ビザの関係で仏国に居留する事になったという。3人は68年にデビューアルバムをリリースし、翌69年には2ndアルバムをリリース。
 70年後半に「666」のレコーディングを開始し、クルリスも任務を終えてバンドに復帰。しかしヴァンゲリスが作ったサイケでプログレ寄りの曲を、ポップ路線を継続したい他のメンバーは受け入れられず、メンバー間の関係は悪化。72年6月に「666」がリリースされたときには既に解散していたそうな。

 この「666」は2枚組のコンセプトアルバムで、中心となるコンセプトはヨハネの黙示録のカウンターカルチャー的解釈であり、黙示録に基づいたサーカスショーが観客の前で上演されると同時にサーカステントの外で実際の黙示録が起こり、最後に2つが1つに融合するというもの。…何だか難しいなぁ。ビートルズ(The Beatles)が67年に「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)」を発表して以降、多くのバンドがコンセプトアルバムを制作したが、このアルバムもやはり「サージェント・ペパーズ」に影響を受けたものだと「666」プロジェクトで作詞を担当したフェリス(Costas Ferris)が語っている。
 “バビロン(Babylon)” の歌詞はヨハネの黙示録第18章の大いなるバビロンの崩壊に言及しており、“4人の騎手(The Four Horsemen)” や “第7の封印(The Seventh Seal)” にはヨハネの黙示録第6章が用いられているらしい。曲を聴いてるだけではさっぱり分からないけど。
 “” はギリシャの女優であるイレーネ・パパス(Irene Papas)が、「I was, I am, I am to come」と歌いながら段々激しい喘ぎ声になっていくという何とも生々しいもの。
 ずいぶん前にジョン・レノン(John Lennon)&ヨーコ・オノ(Yoko Ono)の「ダブル・ファンタジー(Double Fantasy)」に収録されているオノさんの “キス・キス・キス(Kiss Kiss Kiss)” という曲を聴いて以来、この手の喘ぎ曲は大の苦手だ。オノさんは前からだったけど、ジョン・レノンまでも一気に苦手になったぐらい吐きそうな楽曲であった。まぁオノさんの「もっともっと」はキツかったけど、 “∞” はまだ英語だからギリギリ許容できるかな…。
 喘ぎ曲を除けば、やっぱりプログレアルバムの傑作の一つだと思う。未聴の方は是非聴いてみるべきだ。今はYouTubeで簡単にFull Albumが聴ける恵まれた時代なので、少しでも興味が湧いたら視聴してみてほしい。新たなお気に入りジャンルが見つかるかも!?

 さて、ヴァンゲリスといえば81年に公開された「炎のランナー(Chariots of Fire)」のテーマ曲が全米1位を獲得し、アカデミー賞で作曲賞を受賞。82年公開の「ブレードランナー(Blade Runner)」でも音楽を担当して様々な賞にノミネートされたので、映画好きの方にはお馴染みかも。嗚呼、久々に “炎のランナー” の美しい旋律を聴きたくなってきた。
 ヴァンゲリスは22年に新型コロナウイルス感染症により仏国で逝去した。イレーネ・パパスも同年、93歳で亡くなったとのこと。

 そんなアフロディテス・チャイルドに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪
 ​バビロン
 ​第7の封印
 ​
 おまけ
 炎のランナー





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Last updated  2024.06.06 03:14:36
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