カウント・ベーシー・オーケストラ
先週末は有楽町でジャズフェスティバルがあり、カウント・ベーシー・オーケストラや寺井尚子が演奏するとあって、いてもたってもいられずチケットを購入して聴きに行った。 カウント・ベーシーの演奏が始まってまず驚かされるのが、一応コンダクターがいるのに四六時中指揮をしているわけではなく、演奏者の廻りをうろうろしているだけで20人近い奏者が一糸乱れぬ統制の取れた演奏を行っていること。そして圧巻なのが各楽器の奏者が曲の途中に挟むソロ演奏のレベルの高さだった。管楽器の素晴らしさを十分に堪能することができた。 寺井尚子の情熱的なタンゴの演奏も迫力があった。彼女のCDをよく車の中で聴くのだが、実際の演奏を見ながら聴くとやはりCD以上に訴えるものがある。演奏はソロではなく、有名なアコーディオン奏者との掛け合いによるものであり、アコーディオンの持つ表現の豊かさに今までアコーディオンに対して持っていたイメージを根底から覆してくれた。 3時間あまりの間至福の時間を味わうことができた。