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カテゴリ:これぞ名作!
だいぶ前に私もちょこっとだけ参加させてもらった、トールキンの未完成遺稿集『終わらざりし物語』(Unfinished Tales of Numenor and Middle-Earth)が、文庫版になって発売されました! (これも某アマゾンのドラマ化のおかげでしょうか)
これに先立ち、電子書籍化された『指輪物語』『シルマリルの物語』で、おもにトールキンの創った諸言語のカタカナ表記が改訂されたので、『終わらざりし物語』でもそれにならって改訂されています。 今回は残念ながら、この改訂作業には加われなかった私ですが、購入した本が昨日アマゾンから届きました! 表紙も新しくなってなんだか普通にキレイになりました(単行本のトールキンの竜の絵の方が独特で、迫力ありましたが)。 改訂内容は、たとえば一つの指輪をなくした「イシルデュア」(昭和のころ)は平成になって「イシルドゥア」となり、令和の今回「イシルドゥル」となりました。 前に『トーイン』のご紹介でも書きましたが、翻訳ものの場合、表記や読み方がちがうと、醸し出されるイメージが変わってきます。 有名人でいちばん字面のイメージが変わるのは、『ホビットの冒険』でおなじみの「トーリン」→「ソーリン」だと私は思いますが、これは普通の英語でおなじみの「Th」の発音をどう聞くかという、トールキンでなくてもポピュラーなお悩みでしょう。 いっぽうトールキンの創った言語の発音に関しては、作者があれこれ注釈をつけた通りに最初から表記されればよかったのですが、当時の出版事情その他で、仕方なかったのでしょうね。 ともあれ、 昔からの読者にはいささか違和感を覚える表記となっているかもしれないが、中つ国作品全体での表記統一ということで、ご容赦いただきたい。 ――『終わらざりし物語』文庫版訳者あとがき と書いてあるとおり、私など違和感を乗り越えながら、それでもなつかしく読みふけるのでした。 ドラマ化の日本語版や字幕も、イシルドゥルなんだろうな、とか今から心構えをしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 7, 2022 11:58:05 PM
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