テーマ:中国&台湾(3304)
カテゴリ:中 国 界
毎度、つっこみどころタップリのお笑いネタを提供してくれる中国だが、
きょう5月9日『日本経済新聞』9面の写真入り、2段抜き見出しの記事も、そうだった。 今回は読者の皆さんを試させていただく。 さあ、この記事の突っ込みどころはどこでしょう。 ≪中国メーデー7連休 小売売上高15.5%増 【上海=張勇祥】中国で1日の労働節(メーデー)からの7連休の消費動向がまとまった。 商務省が発表した連休中の小売売上高は3,200億元(4兆9,900億円)と前年に比べ15.5%増加した。 飲食業の売り上げが17%増えたほか、香港向けなど行楽客の伸びも続いた。 商務部によると、地方都市でも家電や宝飾品の販売が増加。 黒竜江省で液晶テレビなど高級家電の売上高が28%増えた。 また、主要なネット事業者を介した売買も平常時に比べ3割以上増え、電子商取引の普及を裏付けた。≫ 第1段落で「商務省」、第2段落で「商務部」のまま、というあたりはどうでもいい。 ついに中国人スタッフ(=ばりばりの中国共産党員にしてスパイと思うべきだが……)が日経に署名記事を書くようになったかと感慨ぶかいが、 それもどうでもいい。 さぁ、突っ込みどころって、どこ? 5月1日から7日まで役所だって休みだったわけだけど、 その7日間の小売売上高の 中国全土の集計 が、なんで5月8日に発表できちゃうわけ? そうおもって読み直すと、 日経記事第1文の末尾の ≪消費動向がまとまった≫ という言い方は、なかなか含蓄がありますなぁ。 もちろん、「まとまって」いたのは、7連休の前だよ。 今年は何%にしておきましょうか、 ということで、数字は少なくとも商務部長(商務相)と中国共産党のしかるべき地位の人間の承認は得ていたろう。 それにしても日本の役人だったら、 同じことをやるにしても週末をまたいで発表するとかして、 それらしく見せると思うけどね。 5月1~7日の中国全土の小売売上高の数字を5月8日に発表するという、 見え見えのウソを平気でやれているうちは、 まだまだ「中国与(くみ)し易(やす)し」ということかしら。 一番のお笑いネタは、こんなチョーいい加減な官製発表を まじめくさって外報面で2段見出しの記事にする 日本経済新聞のお頭(つむ)の程度 かもしれないけど。 まあ、こうしてわたしがブログに取り上げるくらいだから「ニュース・ヴァリューあり」ではあったけど、 一流紙をめざすなら 「コラムで茶化すていどのベタ記事ネタだ」という判断をしてほしかったね。 日経の記事を書いた張勇祥さん、おつかれさま。 これからも真っ赤な官製報道記事待ってます。 それにしても、朝一番でこの中国記事を読んじゃったから、きょうの日経、まじめな顔して読めないよ……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 9, 2007 07:59:49 AM
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