テーマ:中国&台湾(3304)
カテゴリ:中 国 界
日本を“友好訪問”中の中国軍の駆逐艦乗組員に、わが海軍のイージス艦「きりしま」を見学させる予定が組まれていたとは!
卒倒するほど驚いた。 たとえば中国の電力関係の客を日本企業の工場に連れてゆくとき、その工場でたまたまわが軍の艦船が建造ないし修理中だとすると、とにかくこれを見せないように細心の注意を払っている。 ある日、いつもの来客用食堂を使わないのでどうしたのかといぶかった。 来客用食堂の眺めのいい窓から見える位置に、わが軍の艦船があったからだと後で聞いた。 民間でそれほど気をつかうのが常識なのに、よりによって中国軍の専門家にわがイージス艦を見せる予定を政府がマジで組んでいたとは! 卒倒するほど驚いた。 最終的に中止となったからよかったが、そもそも中国側から「イージス艦を見たい」と申し入れがあった時点で一蹴するのが、常識ある公僕の基本動作ではないのか。 軍事交流であっても中国側との窓口は外務省のはずだ。 媚中外務省が防衛省にねじ込んでいたのではないのか? 真相が知りたい。 中国側が単なる遠足気分でイージス艦を見たいと言ったわけないだろ。 アメリカから非合法に入手したイージス艦技術情報をつかって、中国もミサイル駆逐艦“蘭州”(平成16年就役)、“海口”(平成17年就役)の2隻のイージス艦(なるもの)をもっている。 ほんもののイージス艦か、イージス艦もどきか、明らかになっていない。 非合法に導入した技術でモノをつくろうとすると、どうしても技術情報に穴があるから、そこを自らの知見で補わねばならない。 それがしばしばうまく行かず、「もどき」になってしまう。 本物をもっている者からみればじつに些細などうでもいいことに「もどき」は躓く。 だから、「もどき」側は本物を見たくて仕方がないのだ。 外務省は、いったんスケジュールに組んだものを撤回するのはイヤだったろうけど、 中国はついさきごろ11月21日に、香港へ入港寸前だった米軍空母「キティホーク」以下合計6隻の艦船の寄港を拒否した。 『亞洲周刊』誌最新号の報道では、寄港拒否とそのあとの拒否撤回という三文芝居は、ともに中国共産党中央軍事委員会主席の胡錦濤氏が自ら采配して決めたといわれる。 まあ、そういうことがあったすぐあとだから、意趣返しといわずとも、中国軍人のわがイージス艦見学をドタキャンさせることには何の問題もない。 中国側がどんなコメントを発するのか、ちょっと楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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