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カテゴリ:映画・演劇(とりわけミュージカル)評
「魔法にかけられて」(!音が出るサイトなので注意!)は、家族みんなで楽しめるアニメ入りミュージカル映画。 台北からの帰りの飛行機で英語版の “Enchanted”を見た。日本では3月14日に封切りだ。 台湾では「曼哈頓奇縁」(マンハッタンの不思議なご縁)と題して上演されている。 エイミー・アダムスさんが演じるお姫さまジゼルが、天真爛漫そのもの。 ミュージカル「ヘアスプレー」の少女トレイシーのようなノリ。 アニメのなかのおとぎの世界から突き落とされてニューヨークに来ちゃったという設定で、甘美な歌声を聞かせてくれる。 最後の舞踏会のあたりではぐっと大人の魅力があふれて、微妙な心変わりをせつなく演じてくれる。けっして子供映画ではない。 エイミー・アダムスさん、調べたら昭和49年8月生れの33歳だった。 ひとつの映画でふたつの顔を披露する彼女。 いっぺんでファンになってしまった。 名作アニメ「シンデレラ」の冒頭に、鳩やネズミが総出でシンデレラの朝のお仕度を手伝うシーンがある。 アニメだからやれる幻夢のはずだけど、そんなシーンをこの映画ではマンハッタンの集合住宅の居間に実写で再現してしまった。 CGがある今だからできる藝当。 なかでもサイコーだったのは、お姫さまがシャワーを浴びている浴室の戸を家主のロバートが開けるシーン。 2羽の鳩がバスタオルをくわえて飛び寄って、羽ばたきながらお姫さまのからだをさっと隠してしまう。 ひとつひとつのシーンに膨大なお金がかかっているだろうけど、やってみたかったんだろうなぁ。ネズミたちによるお掃除風景もばっちり成功している。 制作者自身が楽しんで作っていて、元気をもらえる映画だ。 そのうちブロードウェイの舞台のためのミュージカル版もできるだろう。 この映画から、どのシーンをどう切り取って舞台に落とし込むのか、ぜひ見てみたい。 映画の唯一の欠点をいえば、最後のあたりに登場するドラゴンが、予算が尽きたのか時間不足だったか、このCGはお粗末だった。 反面すばらしかったのはシマリスのピップ。CGで演じさせた表情の豊かさには脱帽だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 11, 2008 12:36:45 AM
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