スイスのインターラーケンの景観をコピーしたテーマパークが中国・深センにある。
その投資額と採算について、TIME誌の平成19年12月24日号に書いてあるのを今ごろ読んだ。
(
中国各地のテーマパークの写真特集がTIME誌サイトで見られるのでご覧ください。)
890ヘクタールの敷地に人工湖をつくり「湖畔」の建物群を整えた。
部屋数300室の5つ星クラスのホテルもつくった。
従業員は3,000名という(たぶん融資を得るための条件となった地元雇用貢献ですね)。
投資額は4億5千万ドル(470億円)。
入場料は20ドル相当。1日あたりの入場者は6,000名を見込んだ。
単純計算すると、年間4,380万ドル(46億円)相当の入場料収入が入ることになるので、融資返済期間が長ければ、なんとかいけそうだ。
ところが実際には1日あたりの入場者数は2,000名だった。
年間の入場料収入は1,460万ドル(15億円)。
割高な入場料を考えるとリピーターが多数いるわけもなかろうし、そもそも中国・深センにスイスを求めてくる海外客は期待できないから、すでにして破綻している。
一見すると近代化してみえるが底知れぬ破綻の構造にある中国という国そのままのように思えた。