カテゴリ:映画・演劇(とりわけミュージカル)評
きょうが千穐楽だった。 1度目の観劇 (5月16日) の感想 はこのブログに書いてある。
シアタークリエでは、観劇感想文のコンクールもやっていた。 優秀作1つをカーテンコールのときに読んでくれるという。舞台で使ったあるモノが賞品だって。 5月26日に2度目の観劇をして、27日夜にこんな感想文をファックスで送った。 (でもその後、電話もないし、千穐楽に当選という夢は流れた模様。) ≪窓から森が見えた、イーライに会えた スピットファイア食堂の窓からは、ほんとに金色やオレンジの森の別世界が見えました。 書割りも投影映像もないのに、躍動する歌と音楽が雄大な森まで見せてくれた。 また森が見たくなって、仕事帰りにもう一度スピットファイア食堂に寄りました。 ミュージカルの神さまが最前列右端の席を下さって、イーライの無言の表情のうつりゆきがとても多くのことを語ってくれるのを、この耳で聴くことができました。 スピットファイア食堂の懸賞にもし自分が当選したら、できれば月に一度、俳優さんたちの歌と語りでまた森を見たい。 もちろん、その日の食堂の売り上げはぜんぶ俳優さんたちのものです。 スピットファイア食堂の感動が、日本のいろんな町にも届けられる日が来ますように!≫ 「スピットファイア食堂」 が、このお芝居の舞台。 そもそもミュージカルの原題が The Spitfire Grill というのです。 「スピットファイア食堂の懸賞」 というのは、劇中に出てくる 「食堂の所有権を賞品にした夢エッセー・コンテスト」 のこと。 「イーライ」 は、ベトナム戦争で脱走兵となり故郷の森に隠れた男。 スピットファイア食堂のオーナー、80歳の女性ハンナの息子。 イーライにはセリフがない。登場するのが舞台右手。 今回2度目の観劇はなんと当日券で最前列右端の席をゲットしたので、イーライを演じる草野 徹さんの表情を間近に眺めることができた。 (感想文で 「とても多くのことを語ってくれるのを、この耳で聴くことができました」 と書いたのは、もちろん詩的表現。草野さんにセリフはないのです。) じつは1度目の観劇も最前列のど真ん中だったので、このとき堪能しつくしてしまっていたことを、2度目を観て感じた。 5月25日の日経夕刊に河野 孝 記者が劇評を書いていた。 劇評の最後に ≪(息子イーライの)敵前逃亡を許せない母と息子の和解が焦点だが、ベトナム戦争からどのくらい経過しているのかよくわからなかった。≫ とある。 しかし、土居裕子さん演じるシェルビーが 「ベトナム戦争へ青年たちが発つのを見送ったのが8歳のときだった」 と言っていたのが、時間経過を計るヒントになる。 母ハンナの年齢設定が70歳で、剣 幸(つるぎ・みゆき)さんの老け役も堂に入っていたから、「イーライ出征の25年後」あたりだという計算はできるのではないか。 * カーテンコールでは、右端に立った田中利花(りか)さんと目と目があって、にこっと挨拶を交し合うことができた。 舞台では、悪人ではないがクセのある憎まれ役を演じていた。 芝居がはねたあと、お酒を一緒に飲めればとても楽しそうな人だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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