カテゴリ:映画・演劇(とりわけミュージカル)評
笹本玲奈さんが、ここ1年間の出来事や今後の夢などを語ってくれました。
8月15日に都内のホテルで開催されたファンクラブイベントで、120名ほどが参加しました。ぼくは3度目の参加ですが、この会とともに夏が終わるような気がします。 イベント前半は、ここ1年間に出演した舞台を写真やビデオで振り返りつつ ―― ≪去年10月の 「屋根の上のヴァイオリン弾き」 は次女ホーデルの役でしたが、千本ノックのような練習がつづきました。 恋人のパーチックを演じる良知真次(らち・しんじ)さんとのやりとりは、演技を厳しく指導されて、1日に3時間くらい集中した練習が続きました。 父親デヴィエ役の市村正親さんは、いろいろアドバイスをくれました。 「こうしろ」 というのではなくて、「こうやってみたらどうかな」 という言い方で。 市村さんはご自身も毎日少しずつ演技を変えておられたので、それに合わせて自分も演技をどう変えていこうかと、とても勉強になりました。 母親ゴールデ役の鳳蘭(おおとり・らん)さんは、じつはわたしの母が宝塚時代に舞台で相手役をしたかたで、そのかたと舞台をご一緒できるのはご縁を感じました。 わたしもいつの日かゴールデ役をやらせていただくのではないか。そのときは、パーチック役が市村さんの息子さんだったりして。≫ そのあとの11月の帝劇 「レ・ミゼラブル」 は、公演期間後半に11回、エポニーヌ役を演じましたが ―― ≪エポニーヌ役は、わたしも2003年から繰り返し演じていて、演じるたびに進歩があるのが当然だと思いますし、そう思われてもいる。今回はあまり練習ができないまま11回の出演で、毎回がものすごいプレッシャーでした。 演じるごとにテーマを決めているのですが、今回はエポニーヌが生きたであろう姿を自分なりに改めて考えました。 演技を重ねるにつれて加わったものを剥ぎ取って、2003年にジョン・ケアードさんに指導いただいた演技にもういちど立ち返ってみました。 化粧は、ファンデーションもやめて、ほとんど すっぴんで舞台に立ったのですが、2千人の人たちの前で女子がすっぴんで出るのは、とっても勇気が要ることなんです。化粧した顔のほうが絶対きれいだし。≫ ≪来年また 「レ・ミゼラブル」 があり、ジョン・ケアードさんも再来日し演出するそうなので、舞台もいろいろ変化があるはずです。 わたしも、次はどんなテーマをもって演技をしようかと考えているところです。≫ 今年4月の 「ガイズ&ドールズ」 から 「私が鐘(ベル)なら」 を明るく歌ったあとは、「ピーターパン」 のお宝映像。 10代の笹本玲奈さんのピーターパンでした。 古田新太さん演じるフック船長から、平成14年に149回目のピーターパンで迎えた千穐楽での笹本さんの凛々しい舞台挨拶の姿まで。 そして、ことし7月19日に8年ぶりに150回目のピーターパンからスタートした再演。 ≪8年前の演技はまだまだ心残りな点があったので、今回この歳で再演の機会をもらえてラッキーでした。 今回は思い残すことのない演技ができました。 前回より重い7キロのハーネス (舞台で飛行するための吊り上げ安全ベルト・金具一式) をつけて、走って跳ねて歌って飛んでだったので、とくに第1幕はほとんど過呼吸状態で苦しかった。 この歳でやっておいて、ほんとうによかった。 アメリカでは48歳でピーターパンをやった俳優さんがいたそうなので、それじゃぁ わたしも48歳までやりたい、なんて思いますけど、実際はそういうわけには。 今回は高畑充希(たかはた・みつき)ちゃんとのダブルキャストでしたが、充希ちゃんは楽屋でも皆んなから引っ張りだこで愛されてましたね。 その充希ちゃんも、やがては次のピーターパン役にバトンタッチしていくわけですよね。≫ * イベント後半は、恒例のジャンケン福引に替えて、テーブル対抗のクイズタイム。 「笹本玲奈がコンビニで必ず買うものは?」 というクイズがありましたね。 ぼくは 「アイスクリーム」 だと思ったのですが、テーブルの女性陣の意見で 「チョコレート」 と回答したところ、正解は 「ファッション雑誌」 でした。 そう聞けば洋雑誌を送ってあげたくなりますが、まぁ、雑誌は買うのが楽しいんですよね。 会場のスクリーンでは、小6でデビューしたときの 『フォーカス』 誌の写真記事の紹介も。 「キムタクと じゃんけんするのが夢」 というタイトルでした。 そのときはホリプロの計らいで木村拓哉さんの色紙をもらったのだそうですが、いまだにじゃんけんはできずにいるのだそうで。 え!? 藝能界ってそんなに互いに会えないものなのでしょうか……。 たしかに木村拓哉さんと笹本玲奈さんではジャンルが違うので、なかなか鉢合わせることがないのですねぇ。 締めは、ピーターパンのナンバーから 「アイム フライング」 と 「ネバーランド」。 「もうほんとうに、ひとまえで歌うのはこれが最後になると思います」 と言いながら。 「ネバーランド」 には万感がこもっていて、聞きながら何度も電気が走ってしまいました。 以上、イベントのほんのさわりだけ、ご紹介しました。 笹本さん、来年ジョン・ケアードさんが来たときカジュアルな会話ができるところまで、英語を勉強しようね! かなうことなら、勉強のコツの伝授だけでも指導講師をしてさしあげたいですが。 「ミー&マイガール」 の英文シナリオを教材にしたいけど…、ちょっとむずかしいかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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