テーマ:中国&台湾(3305)
カテゴリ:中 国 界
中国人のことを心の底でバカにしている日本人をテレビで探すのは、簡単だ。
「中国人が…」 と言うところで 「中国の方々が」 という御仁(ごじん)がいたら、それです。 「アメリカ人が…」 と言うところで 「アメリカの方々が」 とは言わない。アメリカ人のことをバカにせず、人間扱いしているから。 全共闘出身の変節“官”である (=だから信用できない) 仙谷由人官房長官が、中国政府に言及するとき 「中国はお変わりになっていなかった」 と、見せ掛けの敬語を使いましたな。 あれはじつは仙谷由人さんが、表面とはウラハラに心の底で中国をコケにしていることの表れです。 なんで中国政府は抗議しないんでしょうかね。 仙谷由人氏 (徳島県出身) のおかげで、四国人が 「四国の方々」 とバカにされる日が来ぬとも限らんな。 * * * ノーベル平和賞受賞者に、政治活動家の劉暁波(りゅう・ぎょうは)さんが選ばれました。 劉さんが主導した 「08憲章」 は、一言でいえば中国共産党の独裁体制への反対を表明したもの。このブログでも 2年前に、わたしなりの日本語全訳を披露しました: 平成20年12月20日 「<08憲章> の和訳に手を入れたわけ」 「08憲章」 を一読すれば分かりますが、劉暁波さんは思想家ではありません。 だってね、「08憲章」 の内容は、日本の中学の 「公民」 科の教科書がホントに頭に入っていれば書けるものなんですね。 劉暁波さんのオリジナリティ (独創性) は、ゼロです。中国ウォッチャーの宮崎正弘さんが当時、「08憲章」 に対して意外に冷笑的だったのは、その辺りも理由でしょうかね。 それでも 「08憲章」 発表という 「行為」 をわたしは高く評価したわけです。 「自由主義圏の基本常識を中国にあてはめるとどうなるか」 という命題を、中国人が中国語でインターネットに載せたことには、意味があったと思っています。 しかし結局、劉暁波さんの投じた一石を変革の 「波」 にしていこうという動きは乏しい。「08憲章」 を支持したほうが儲かりまっせ、という時代が来ない限り、中国人の間に支持は広がらないのかな。 * * * 尖閣諸島の事件ビデオの公開が一向に進みません。日本政府+民主党は、中国政府に対しての「お慈悲」のつもりなのでしょう。 ここでもまた、日本政府+民主党が心の底で中国をバカにしていることが明確に分かります。隣国にお慈悲は、傲慢の表れです。 中国人の素直な感性からすれば、ビデオを公開しないのは日本側にやましいことがあるからだ、ということになりますな。 「公開しないほうがトクだから、日本はビデオ公開しないのだ」。 「トクか損か」 の二元論で割り切り、他人もきっとそうに違いないと想像をふくらませる中国人の国民性を、日本政府+民主党は理解できずにいるようです。 ◆ 読者メールから ◆ ノーベル賞に関連して、特許に詳しい読者の方からこんなメールをいただきました。 ≪ノーベル化学賞を受賞したおふたりが、 「特許を取得しなければ、我々の成果を誰でも気軽に使えるからと考え、半ば意識的に特許は取得しなかった」 という主旨の発言をしたために、 「特許をとらなかったからノーベル賞を受賞できた」 というような話が広がっています。 どうも、美談としてマスコミ受けするようで、困ったことです。 国の予算で研究しているわけですから、他国に勝手に使われないように新技術を特許で守ることも必要なことであるはずです。 中国などに盗用されて富を奪われてしまえば、次の研究をする資金も出ないということを冷静に考えて欲しいものです。 特許で収益を得てさらなる研究開発に投資することは、技術の進歩につながる重要なことです。 無償で発明を使ってもらいたいのならば、特許を取得した上で、適切な相手に無償で実施権を許諾 すればいいだけの話で、特許制度を誤解して出願しなかったことを美談に変えてしまうのは、スジ違いです。≫ 以上、配信コラムの平成22年10月12日分を転載 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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