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2004年09月19日
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カテゴリ:コラム
 『グラマトロジーについて』におけるデリダはルソーの持つアンチノミー(言語における使用価値/交換価値)を矮小化した上で脱構築するので、「敵の歌を歌う」というデリダの戦略は理解出来ますが、本当にルソーを脱構築したことにはならないと思います。
 その点、『十九世紀における革命の一般的理念』においてプルードンは、主権移譲的なルソーの社会契約説に対して体ごとぶつかっているので、社会契約説に歴史的にも明確にアンチノミーを突き付けることに成功していると思います。ここでその誠実さというより律儀さ(正確さと言いたいところですが)をどう評価するかは分かれるところでしょうが、社会学的に画期的であることは確かです。

 ただ、デリダに対して好意的になるなら、現在、社民的発想が善くも悪くもヨーロッパに(テクスト内外に)蔓延していると云うことは理解出来ます。





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最終更新日  2004年09月19日 07時53分10秒
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