|
テーマ:戦争反対(1190)
カテゴリ:コラム
「軍人は小児に近いものである。(中略)この故に軍人の誇りとするものは必ず小児の玩具に似ている。」と芥川龍之介は『侏儒の言葉』で述べています。
これは逆に子供に可哀想な比喩です。僕の解釈だと軍事オタクは幼少の時、心のゆくまま遊んでおらず、充実した子供時代を通り抜けていないから、大人になって代補対象を探すことになるというものです。 上記の芥川の思考は断片的で、資本の分析を含んでいませんから、石橋湛山などの現状分析には及びませんが、以下の記述などは昭和二年にしては鋭いものだと思います。 「日本の労働者は単に日本人と生まれたが故に、パナマから退去を命ぜられた。これは正義に反している。亜米利加は新聞の伝へる通り、『正義の敵』といはなければならぬ。しかし支那人の労働者も単に支那人と生まれたが故に、千住から退去を命ぜられた。これも正義に反している。」 (『侏儒の言葉』芥川龍之介、1927年より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年10月01日 18時57分16秒
[コラム] カテゴリの最新記事
|
|