スポーツと代表制
スポーツは世界共通のルールを作りつつあるのであって、必ずしもナショナリズムには結びつかない。そもそもオリンピックに関して言えば、今回も名称がギリシャオリンピックではなくアテネオリンピックであるといったように、都市が主役の大会なのだ。 さらに、64億の競技、64億の金メダルを想像することだってできる。 問題は、政治における代表制が、スポーツにおけるそれのように機能していないことだ。イスラエルをシャロンがアメリカをブッシュが代表しているとはとても思えない。 端的に言えば、スポーツは頑張っている姿が見えるが、政治には頑張っている姿が人々に見えないということだろう。 メディアに支配された現代スポーツにも問題点は多々あるが、地域スポーツの復興など、改善策も同時に嵩じられている。そして、いいスポーツチームや選手はこれからの時代を切り開くものでもあるはずだ。 代表制の「わかりやすさ」をオリンピックを見ながら考えた。