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ロングコートチワワ、よもぎ(♂)とつくし(♀)との、ほのぼの日記です。
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ここ2週間で読んだ本です 4冊読んだんですが、今回のは、好きなのが多かったです まずは、こちら ■白夜行 東野圭吾 あまりの分厚さに、2冊に分けてよーーーって最初思いました。 これ、深いですねー。 映画は観ていないのですが、映画のCMだけ見てると、 被害者の息子と容疑者の娘の純愛、みたいな感じがしますが、 そんな簡単なものじゃないですね。 どこまでも暗く、黒く、悲しく、切ない小説です。 この小説が、強烈な事件がいくつも起こりながら、全体が淡々としているのは、 話の中心である雪穂と亮司、その2人の主観的な気持ちを語る部分が無いからでしょうか。 この2人、主人公ながら全然感情移入も共感もできなくて。 生い立ちやその環境などを可哀想には思うのですが、だからといって 他の人を傷つけるようなことや、陥れるようなことはしてはいけないと思うんです。 一番気の毒だったのは、雪穂の学生時代の友人ですね。ほんと、可哀想だった。 最終的にはあっけない終わり方で、この後もきっと雪穂は淡々と 暮らしていくんだろうなと思うと、本当に怖い思いがしました。 何だろう・・・後味良くないです。でも、とても引き込まれて、面白い小説でした。 東野圭吾さんはメジャーすぎて、小説がチョットありえない設定過ぎて、 それほど好きではなかったんですが、この小説は、本当に読んだ甲斐がありました。 (今まで読んだのは、「犯人のいない殺人の夜」「ゲームの名は誘拐」の2冊のみです。) そして、こちら ■シャイロックの子供たち 池井戸潤 これは、友人に借りた本です。 これもなかなか、面白かったです 短編集のようでいて、全てつながっているんですね。 銀行の話ですが、作者は元銀行員だったようなので、リアルなんでしょうね。 色々大変なんだなーとか思いながら、銀行でなくても普通の会社にいても 共感する部分などもあり、読んでいて面白かったです。 最終的には全然ハッピーエンドではなく、どんでん返しが2つほど。 2つ目がかなり「エ?」って感じで、どうなってるのー?って聞きたいです。 この作家さん、「空飛ぶタイヤ」がとても面白いそうなので、また読んでみたいです。 そして、3冊目 ■セカンドバージン 大石静 これも、友人に借りた本です。 文庫の帯に、鈴木京香さんの写真がついてました。 NHKのドラマで放送されていたようですね これは、45歳の仕事オンリーの女性(バツイチ、19歳の時の子供有り)と、 27歳の既婚男性(金融庁キャリア→独立して証券会社経営)の恋愛物語です。 うーん、でもね、これもね、ちょっと感情移入できないのですよ。 だれも近くないの(笑) るい(45歳女性)は、ものすごく仕事が出来て、とってもキレイで、 でも恋愛は苦手で、離婚以来好きになった人は居なくて、 で、すごく高貴でプライドも高い女性 まずもって、とっても遠い存在だし、何だろう・・・あまり好感も持たないんですよね。 行(27歳男性)だって、仕事とかはさておき、何となく家庭をうまくやっている風に装う、 事なかれ主義な男性ってものすごくたくさん居そうなんですが(笑)でも、 そんな2人が出会って、急激に惹かれあって、誰も止められないような恋愛に 落ちていくなんてね・・・ふーん、って感じ(笑) あまりに前ぶれなく恋に落ちるので、何がそんなに惹かれあったのかってのが イマイチ分からなくて。しかも、恋愛が始まるまでは、いつでもるいさんは 上から目線だし 最初は読んでいてイライラしたマリエさんのほうが、まだ共感できました。 そんな人、少ないのかなー? ただ単に、チョットお馬鹿だけど、天真爛漫で、素直なんだと思うんです。 だって彼女、やっぱり被害者ですよね・・・。 (自分に足りない部分があったとしても。) でも、決定的な落とし方をしたので、その後怖いなーと思いましたが 私的には、ありえない終わり方にせず、(マフィアが・・・とか^^;) 何にも無くなった「行」とでも、寄り添っていくことを選んだ「るい」であれば、 2人を応援したかったなーと思ってしまいました。 そのためには、マリエさんへの慰謝料とかもちゃんと払ってね。 そしたらみんなある意味幸せなんだからいいんじゃないかなーと。 だって、マリエさんは、なんにも無くなった「行」なんて要らないでしょ? 要らないものに固執していても、いい未来は無いと思うんですよね。 なんだろう。だれにも共感できないのに、色々考えた本でしたね。 あ、猫ちゃんのレタス君が可愛かったです で、次の本。 ■ストーリーセラー 有川浩 これは、アンソロジー(複数の作家さんのオムニバス本)の文庫で最初、出会いました。 その本の名前も、「ストーリーセラー」で、これは1~3まで出ています。 全て読みましたが、私は1がとても好きで、自分でも購入しました。 このアンソロジー第一弾には、伊坂幸太郎、近藤史恵、有川浩、佐藤友哉、本多孝好、 道尾秀介、米澤穂信と、そうそうたる面々が顔をそろえています。 私はこれを読み始めるときには、道尾さんのを読みたくて図書館で借りたんですが、 読んでみるとどの人のも面白い 近藤さんのが特に良くて、これが「サクリファイス」のスピンオフだったので、 そのまま「サクリファイス」にのめりこんだってのがあるんですよね。 今のところ、一番好きな小説です そこで、有川浩さんの「ストーリーセラー」もすごく感動して、 その後有川さんの小説は何冊か読みました。 「レインツリーの国」「クジラの彼」「阪急電車」「海の底」「空の中」など。 でもやっぱり、「ストーリーセラー」が一番だな、と思ってます。 (2番目は阪急電車かなー。) そのストーリーセラーが、書き下ろしも加えられ単行本化されたということで、 是非読もう!と思ってました。 ストーリーセラー1の短編はsideAとして納められており、それに新たにsideBが 足されています。なるほどー、そう来たか!という感じでした 最初、理解するのにチョット時間がかかったんですが(理解力低いです・笑) 最終的には、有川さん自身のことにも重なる気がして、どこまでが本当で どこからがフィクションなのか、微妙なところがまたいいな、と思ったり。 それにしても、何度も書くようですが、有川さんの書く男性って、タイプだわー・笑 やや強引なんだけど、実はとってもソフトで思慮深くて、甘くて素直でカワイイ 好きですねーーー。 読む順番めちゃくちゃですが、「塩の街」が予約できたので、 図書館に取りに行こうと思ってます。これで自衛隊三部作、読破になりますね。 それ以外にも、有川さんのは4冊ほど予約していますが、そのうち2冊は100人超え なので、まだまだ順番は回ってきそうにありません。 でも、時間をかけて、有川さんの本(と、湊かなえさんの本と、近藤史恵さんの本) はすべて読みたいなーと思っています。 私、結局女性の作家さんが好きなのかなー? ブログランキングに参加しています 皆様のクリック、とても励みになってます いつも、ありがとうございます ただいま、53位です。 引き続き、応援宜しくお願いしまーす にほんブログ村
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