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ロングコートチワワ、よもぎ(♂)とつくし(♀)との、ほのぼの日記です。
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今週の読書日記です まずは、お気に入りの作家さん、有川浩さん。 ■塩の街 有川浩 この本は、有川さんのデビュー作 昨年の9月頃から急に読書を始めた私ですが、 有川さんの小説のとの出会いは意外に早く。 なんとなしに読んだ、道尾秀介さんの小説が気に入り、3冊ほど読んだあと、 アンソロジー(オムニバス本)に手を出しました。 これが、「ストーリーセラー」でした。 短編で、好きな作家さんが探せるかな~というのもあり、それが的中しました この「ストーリーセラー」では、有川さんの同名小説【ストーリーセラー】にも すごく衝撃を受け、有川さん自体が気になってしまったんですが、 それ以外にも、近藤史恵さんの【プロトンの中の孤独】がとてもよくて これがスピンオフだったので、すぐに【サクリファイス】を読んだのですが、 いまだにこれが私の一番好きな小説かもしれません。 それ以外にも、米澤穂信さんも良かったです。 さて、有川さんに戻りまして・・・ 今では本当に有名な作家さんですよね。 「阪急電車」は映画化されてますし、「フリーター、家を買う」はドラマ化 いまは「県庁おもてなし課」が人気。 私も例に漏れず有川さんは好きなのですが、その理由は、今までも何度も 書いているんですが、男性の登場人物のかっこよさ なんと言うかね、ただ単にカッコイイんではなくて、まっすぐで、 逃げ場を作らない、プライドにはあまりこだわらない、 すごくストレートな魅力なんです 今まで読んだのは、読んだ順に「レインツリーの国」「クジラの彼」 「阪急電車」「海の底」「空の中」「ストーリーセラー」そして今回の「塩の街」。 順番、めちゃくちゃなんです。 「塩の街」はデビュー作であり、「海の底」「空の中」と併せて “自衛隊三部作”になっています(内容はリンクしていません)。 また、そのスピンオフが数点含まれた短編集が「クジラの彼」。 なので、全く逆に読んじゃってますね(笑) クジラの彼は、べたべた恋愛小説なんですが、これがまた心地いいくらい甘くて 読んでて、顔が緩んできちゃうほど。こういうのも、時々は楽しくて。 で、これは特にSF的ではなかったので、その元になっている自衛隊三部作が、 あんなにも現実離れした内容だと思わなくて、海の底を読み始めて、 “レガリス”のくだりに、最初すごくビックリしたんです それでも、段々引き込まれていき、最終的には面白かったんです。 で、そんな予備知識があって読んだ2冊目の「空の中」はもっと楽しめて、 フェイクがカワイイ!と思うほど(笑) で、3冊目の「塩の街」、これが一番最初の小説だったんですが・・・ この小説、今読むととても深いです。 なんとなく、震災後の日本の状態に、似てるんです。 突然降ってきた塩の柱が始まりとなり、塩害に侵されていく日本と世界。 その塩を長い時間見てしまうと“塩化”し、身体が塩となり死にいたってしまう。 特に東京がその中心となっており、塩害があったことによって出会った二人。 秋庭と真奈の物語です。 塩害から立ち直っていく街の姿も、今の状態にとても重なります。 別の二人のスピンオフも収められています。 塩害が起こってから、今まで見て見ぬふりをしていた“結婚”をするという 決断をした由美。前向きではない流され方での結婚決意だったけど、 それを、全く問題なく受け入れて包んでくれる野坂も、ある意味とてもカッコイイ 変にこだわったり、誰かと比べたり、とか言うことをしない潔さがとても素敵です。 なんでしょうね。色んな個性があって、色んな考え方があって、 強い人も弱い人もいて、それでいいのだな、と素直に思えました。 自分で自分の嫌いな部分もたくさんあるけど、これが私だし、 すべて完璧じゃなくても、大丈夫なんだ、うん、がんばろう!と思えるんです 私は、個人的には真奈ちゃんよりも由美のほうが親近感かな。 真奈ちゃん、とてもかわいいんですが、まっすぐすぎて、直視できない・・・ 可愛すぎて、気後れしちゃいます。 そして何よりも秋庭さん、カッコイイね。28歳なのにオトナだね。 「世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。」 ノブオ君のことば、これに尽きますね 塩害ということのありえなさを受け入れられる人には、 面白く読める本だと思います。 “その後”のもろもろの短編もよかった そして、この本 ■チーム 堂場瞬一 近藤史恵さんの「サクリファイス」「エデン」や、三浦しおんさんの 「風が強く吹いている」を読み、どうやらスポーツ物も好きだと言うことが分かった私。 (とはいえ、スポーツだけじゃなくて、そこに携る人々の、微妙な心の動きや、 背負っているものなども書かれているのがまたいいんですが。) 友人から、堂場さんの刑事小説が面白く、スポーツものも書いている、 ということを聞いて、今回初めて図書館で借りて読んでみました。 この「チーム」は、箱根駅伝を舞台にしているという点でも惹かれました。 「風が強く吹いている」と、比較もしてみたかったし。 学連選抜チームを題材にしている、というのも興味深かったです 一言で言うと、“まずまず”です(スミマセン・・・) 心理描写が文字で書き表されているのがとても多くて、その神秘性みたいなところが 無いんです。全部、オープンで、「なるほど、ふーん」という感じなのですよ。 もちろん、登場人物は皆とても個性的で興味深く、 監督やコーチまでもがとっても人間臭くていいです。 たぶん、私は自分で走ったりしないので、もっともっとドラマチックさや、 スポーツをする人たちのすごさというのを求めてしまうのかもしれません。 そういう意味でリアリティのすごくある、この「チーム」よりも、 「風が強く吹いている」が好きだな~と思ってしまうのかな でも、どちらにしても、箱根駅伝に興味を持ちました。 私の出身校、ここ最近はあまり上位ではなく、選考会から参加だったり、 出れなかったこともあったり。そんなこともあり、あまり一生懸命見ていなかった 箱根駅伝ですが、来年からはもうすこし、ちゃんと見よう!と思いました 堂場さんのスポーツモノ、1冊では分からないので、 もうすこし読んでみる予定ですヨ ブログランキングに参加しています 皆様のクリック、とても励みになってます いつも、ありがとうございます ただいま、52位です。 引き続き、応援宜しくお願いしまーす にほんブログ村
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