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ロングコートチワワ、よもぎ(♂)とつくし(♀)との、ほのぼの日記です。
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読書日記です。 今回は、この2冊 ■花の下にて春死なむ 北森鴻 この本は、初めて読む作家さんです。 読もうと思ったきっかけは、近藤史恵さんの“ビストロシリーズ”の2冊が すごく面白くて、飲食店やお料理が出てくる小説っていいな~と思ったから。 そこで、ネットの質問サイトをいくつか読んだところ、 多くの方がこの本を勧めてたのです。 ビアバー“香菜里屋”のマスター、工藤が、お客様たちを取り巻く 問題や事件を的確に推理する、というもの。 その中に、とってもおいしそうなお料理が毎回出てきます ビールも、アルコール度数が違うものをサーバーで4種取り揃えているの。 魅力的なビアバーです(笑) この本は主役を変えた6話の短編から成り立っていて、 さらにすべてが大きくつながっています。 最終的には、自分もこのビアバーにいるような気がするから不思議。 押しつけがましくなく、文章も美しく、読んでいて心地よかったです 個人的には、とっても軽快でわかりやすくて、キャラが立ってる ビストロシリーズのほうがずっと好みですが、この本も、面白い。 私が好きなのは、“終の棲み家”かなぁ。 切なくて、でも、前向きで、救われる感じがしました この小説、連続ドラマ化したら面白いんじゃないかな~と思ったりしました。 ちなみにこの本、1999年に、 第52回日本推理作家協会賞短編及び連作短編集部門を受賞しているようです。 シリーズものであと三冊、あるようなので、 機会があったらまた読んでみようと思います。 そして、この本 ■スタバトマーテル 近藤史恵 “サクリファイスシリーズ”の近藤さん。そして、 “ビストロ パ・マル”シリーズも面白い。 私が好きな作家さんベスト3に入る方です そんな方のこの本…一言でいうと、「怖い」 スタバトマーテルは、キリスト教聖歌のひとつ。 十字架の下に立つ聖母マリアの嘆きを歌った聖歌。 この時点で、ちょっと陰鬱な空気に包まれたお話なのかな、と推測。 すこし奔放でな、放っておけないタイプの“りり子”は、声楽を志し、 たぐいまれな資質はあるものの、コンクールなどの本番に弱いタイプ。 そして、版画家“大地”は、わけありで母親なしには作品を仕上げられない。 こんな二人の恋愛と、それぞれの身に起こる悲劇を綴った小説。 この本、ほんと怖いです。 で、りり子さんは強いし偉いかもしれないけど、 やっぱり西君には頼りすぎだし。 冷静に考えると、女性には好かれないタイプだと思う。 そうは言っても、なんとなく羨ましいと思える部分もあるんですよね。 あまり考えずに言葉を発したり、行動したり。 やっぱりかわいらしくて、魅力的な女性だと思います。 大地はある意味ずるくて、もっと最初からいろいろ 話しておくべきだし…とも思うけれど、 最終的には自ら大きな一歩を前進したので、評価するべきなのかな。 それよりも何よりも、やっぱり怖いーーー 最終章、ほっとしつつ、ざわ~っと鳥肌の立つ思いでした。 近藤さん、いろいろ書かれるんですねー(笑) 読了した本があと2冊。 次は、近藤さんの歌舞伎シリーズの、未読本2冊です ブログランキングに参加しています 皆様のクリック、とても励みになってます いつも、ありがとうございます ただいま、50位です。 引き続き、応援宜しくお願いしまーす にほんブログ村
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