PR
プロフィール
yomoyomogi
ロングコートチワワ、よもぎ(♂)とつくし(♀)との、ほのぼの日記です。
カレンダー
バックナンバー
コメント新着
お気に入りブログ
ニューストピックス
フリーページ
< 新しい記事
新着記事一覧(全1181件)
過去の記事 >
読書日記です。 今回は、この2冊 ■桜姫 近藤史恵 ■二人道成寺 近藤史恵 近藤さんの探偵今泉&歌舞伎シリーズ、後半の2冊。 これで、今出ている分は読了です。 やっぱり、このシリーズは面白い 軽く読めるだけでなく、歌舞伎のこともチョット分かるし、 もっと知りたくなるし。ホント、観てみたくなります どちらも、面白かったです。 何となく、梨園の独特な空気感と、浮世離れした世界観が 小説全体から醸し出しているし、それでも皆、とても人間くさくて。 結局は一個人なんだと、とても強く感じる作品 ◆桜姫 一人の女性“笙子”の人生とその兄、両親、そして恋愛の話。 15年前、笙子の兄である、少年・市村音也が幼くして死亡した。 大物歌舞伎役者の跡取りとして将来を嘱望されていた子供だった。 その後、母親違いの妹である笙子が、両親に引き取られた。 笙子は、兄に会ったことが無いはずなのに、 小さい頃から生々しい夢に苦しめられている。 それは、自らの手で兄を絞め殺す夢だった。 ・・・もしかして、私が兄を殺したのか? 誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、 かつて音也の親友だったという若手歌舞伎役者・市川銀京が現れた。 音也の死の真相を探る銀京と、彼と恋に落ちる笙子。 それを、不自然なほど頑強に阻止しようとする、笙子の周りの人々。 音也の死の真相とは? 笙子と銀京の恋は? これ、とてもテンポよく読めましたねー 最後に全てを納得できる展開で、私的にはホッとしました。 それにしても、近藤さんが書く、恋に落ちる瞬間ってのは素敵ですね 特にこの歌舞伎シリーズは、恋愛の描き方が美しくて。 映像が浮かんでくるような、叙情的な文章と、 一方、突然不穏な空気に包まれる、梨園の情景の対比が落差があっていいですね。 最終的には、力技のような結末で、ビックリでしたが、 でもまぁ、私的には悪くないな、と思いました。 ◆二人道成寺 以前読んだ「散りしかたみに」とチョット雰囲気かぶるような感じがします。 特に女性の雰囲気が。 途中から、こういうことなんじゃないか・・・と思っていたのが、 そのままの内容でした。 だけど、これもまた複雑で面白い。 2人とも女形であり、周りから見ると不仲に見える芙蓉と国蔵。 御曹司の芙蓉と、脇役家系の国蔵。 それでも2人とも実力もあり努力もし、個性を持った女形 大きなポイントになっているのは、火事によって意識不明になった 歌舞伎役者・岩井芙蓉の妻。 当日は芙蓉は家には不在。不審火、事故、という形で処理されているが、 それに対して不審に思っている国蔵。 調べて欲しいと今泉に持ちかける。 今泉の友人、大部屋役者(女形)の小菊と、芙蓉の番頭である実(女性)の 語りで各章が進められていく。 実は芙蓉の妻・美咲と懇意になり、相談にも乗るという、重要な役どころ。 「好きな人がいるの」という美咲の心の底とは。 「摂州合邦辻」「野崎村」など、他の歌舞伎の演目が出てくるのも面白い その中での人々の心情や、役どころと、現実の人々がリンクしていたり。 単純じゃない話の展開が、とても面白いと感じられる小説です。 続編あるのかな 楽しみに待ちたいと思います ブログランキングに参加しています 皆様のクリック、とても励みになってます いつも、ありがとうございます ただいま、47位です。 引き続き、応援宜しくお願いしまーす にほんブログ村
読書日記「清掃人キリコシリーズ 近藤史… 2011.12.28
読書日記「ヒア・カムズ・ザ・サン 有川… 2011.12.27
読書日記「県庁おもてなし課 有川浩」 2011.12.17
もっと見る