センター試験はもうやめよう。
全国一律に同じ時間に同じ問題で一斉に行われるセンター試験は、この機会にもうやめよう。全国規模の管理運営にかかる経費や、ミスや漏洩という問題による影響の大きさ等を考えると、あまりもリスクが大きすぎる。メリットもあるだろうが、デメリットのほうが多いように感じる。このような全国レベルの試験は、共通一次試験という名称だった頃からだからもう20年以上続いている。そもそも全国一斉テストの開始以前は、受験競争の激化で入学試験が難問奇問となり、本来の学力を測ることができにくくなっていたという背景から共通一次は生まれた。本来の目的は、高校生卒業レベルの標準的な学力を確認するためのものとして始まり、受験競争の激化を緩和するためのものだった。そういって始まった共通一次も当初から大学側の足切り用に使われたりしてその目的を達成する最適な手段とはいえないものだった。そんな問題をひきずりながら続いていき、今となっては一斉テストを取り仕切る文部科学省とそれとつるむ業者が喜ぶだけのシステムになっている。もういいだろう。センター試験を廃止し、入学試験は大学に委ねたほうがいい。行政はこの20年を総括して何が良くて何が駄目だったか分析して次の施策に役立てててほしい。行政でもPDCAのマネジメントサイクルの適用があたりまえになればなあ。