大宅歩~永遠の序奏
昔、衝撃を受けた一遍の詩がある。その詩がこれ↓ この詩を書いたのが、大宅歩(→Wikipedia)。20代前半のときの詩。 ある小さな永遠の序奏のために永遠というさだかな 想いをいつも 心の波間に 浮べることのできるそんな 小っぽけな 詩がたった一つでもいい 書けたならば私の人生は ただ それだけのためにどんな 孤独を味わおうと かまやしないんだひとの世なんて だけどどんな幼い祈りに似た 決意だけが意味のない 永遠を 心に感じさせるんだだからこそ 書けもせず うたえもせずにこうして 今宵も 暗い想いの上に 漂流って生きながらえて いるのじゃないか「ほら そこに 白雲が とんでいるよ この星の夜空に 白い花びら みたいにね」こんな 何の変哲もない 自分の ことばをはるかに くりかえし 凝視めながら小さく微笑んで 生きてゆくのがはてしない 永遠の道なんだ「ねえ、君、黙って 生きてゆこうよ」