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カテゴリ:昔話
秋はちょっと肌寒い分だけ、夏よりいろいろ動き回ったような記憶がある。カップヌードルもまだこの世に生まれていない時、袋入のインスタントラーメンを何十円かで買って、河原の土手に腰掛けて、麺の上にスープの粉を振りかけてそれをバリバリ食べる!という作法をともだちに教えてもらったのも秋だった。
金がないからバスも電車も遠くまで行けず、歩いて見知らぬ街まで行ってみようと、どんどん歩いて行って、線路沿いに歩くと歩きやすかったので、そのまま勢いで鉄橋を渡った。嫌な予感がして後ろを振り返ると電車が遠くに(だけど近くに見えた)迫っていた。慌てて橋の半ばから走りだしたが、(渡った人は知っているけど)板がところどころ割れていたり、板のすきまから水の少ない川底が見えたりして、ほんと怖かった。(映画「スタンドバイミー」のまさしくあの感じ) 鉄橋の板を見ながら歩くと、目の錯覚か、歩くスピードが速く感じて混乱したことを思い出す。自分のスピードで名前の知らない秋の野草を眺めながら往くのがよい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.20 18:39:14
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