こころに映るよしなしごと

　昨年青森に転勤した際、応募人数に対する都市人口の対比から、試写会に応募して好き嫌いなく映画を観ることを楽しみのひとつにした。出だしは順調で、一発目の「逆境ナイン」（今にして思えばの掘北真希出演）が当たって幸先良いと思ったが、しばらく鳴かず飛ばずで、夏に「ロボッツ」が当たってそれっきりだった。

　ようやっと明日、青森を舞台にした小説を映画化（オール青森ロケ）した「アオグラ」の試写会に行ける。（アオグラとはおそらくアメグラ（アメリカン・グラフィティ）のアオモリ版という意味なのだろう）

　別に出会いも何も期待していないけれど、池袋文芸地下で、土曜日のオールナイト映画をひとりぼっちの暗闇の中で過ごしたあの時の「ドキドキ」を感じることができれば。