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カテゴリ:昔話
むかしむかしのことじゃ。中央線沿線が若者文化の拠点と言われ、三寺文化とかいっていたこともあったのう。そのころ、ひもじい若者の血や肉になっていたのが、高円寺と吉祥寺にあった「ニューバーグ」というカウンターだけのハンバーグ定食屋だったのじゃ。今は高円寺に2店舗(「ニューバーグ」という名を冠しているのは1店舗のみ)だけとなってしもうた。わしがよく食っておった20年以上前は、野郎ばっかりが黙々と胃に流し込んでおったわ。わしはクリームコロッケが美味しい「盛り合わせ」というものを良く頼んでおってな、メキシカンというちょっと辛くて黄色っぽいソースのハンバーグもあったしミックスグリルはポークソテーだったかな。
このニューバーグのおかげでガタガタだった胸板も厚くなった。久しぶりに高円寺北口のピンク色の店が目立つニューバーグに行ったが、残念ながら以前の「盛り合わせ」はなくなっておってな、それに類似したものを頼んだが、ソースは懐かしい味だったが、ハンバーグが半分の厚さになっていたことと、コロッケがあの味ではなくなっていたこと、味噌汁が溶き卵じゃなかったことが残念だった。となりに女性が一人で食べていたが、まあ、わしのようなおっさんがひとりで食べていたこともなかったようで、これも時のながれかのう。 懐かしさ。嬉しきことと寂しいきことのふたつあり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.02 14:17:08
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