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カテゴリ:昔話
蝉時雨の中、街歩きをする。バスに乗って、歩いて、坂道を登って、汗をかいて。
ひんやりとした石壁の文学部棟の通路を過ぎて、こんもりとした木々の間の急な坂道を降りていくと、まるで大きな水溜りのような池は、静かに佇んでいる。緑色に富栄養化した水面の上に、時折、黒い鯉がゆっくりと上がってくる。 気が付くと、もう21世紀になって10年近く経とうとしている。携帯電話やインターネットなどなど、昭和の半ばから見れば、確かに未来に住んでいる。タイムマシーンはまだないけれど、こうして、喧騒から隔離された池の前に立つと、時間が止まったような、少し戻ったような気がする。 散策する人とていない、三四郎池のほとりにて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.08 09:12:50
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