吉雄の雑記帳・メモ

佐藤レオさんのトーク付き上映会を見に行って
強く思ったのは、パレスチナとイスラエルの
その複雑になってしまった状況を改善するには
パレスチナへの直接的な保護も必要だけれど
イスラエルへの働きかけが　とても重要だろうと　思った。

映画の上映のあと少しのトークがあり
別の映像を流してくれて
レオさんの「パレスチナ側からの働きかけ」と
「イスラエルの兵役中に撮った写真の展示をして
イスラエルの状況を訴える」視点の
上映はとてもバランスとしていいと思った。

紛争は片方によって行われる出来事ではないから。
そして、どちらも「絶対悪」ではないということ。

友人とよく話している内容と重なり
イスラエルはおびえているし、とても幼く
イスラエルの国民自体が、人権を無視されて
自由なんてとてもじゃないけれど　無い状態。

かつての辛い経験を　大人達が雪辱を果たそうと
結局子供たちに同じことをさせて
辛い経験をさせる側にたたせ　同じ輪の中にいてしまう。
結局は個人が自由でなく常に囚われてしまっている
そんな風に思った。

イスラエルが人として守られるニュアンスがない場合
孤独感を増して不信をばらまく。
多分に対等だと思っていないのはイスラエル側。
とても弱くて助けを求めているのに、誰も助けてくれない
全員が敵に見えてしまっている状況が垣間見れる。

パレスチナ・イスラエルの状況は行ってみないと分からない。
でも、だいぶ行ったような気がした。
かなり身近な雰囲気がある。
レオさんのフィルムが淡々としているからかな。
煽られるわけでもなく、たぶん私が行っても同じように
誘われたら、サッカーを見に行くだろう。

デモの現場の空気がとてもわかる。

そのフィルム内でもイスラエルの活動家が
「とてもわかりにくい状況になっている」と繰り返し
パレスチナで抵抗運動をしている方も
「多くの外国人に来てほしい」と繰り返す。

そこに「外国人がいる」だけで少し収まる攻撃の意味を
考えてほしい。

今飛んで行けない私は、ぜひ行って欲しいといわれても
なかなか行けないことも重々承知だけれど
いける人はぜひ行ってほしいと思う。
そして、さらにカメラを回してほしい。

行けない状態だけれど、そちらの状況が気になるし
身近なところではアクションをとっていきたいと思う。

イスラエルにも攻撃をすることは得策じゃないといい
パレスチナにも攻撃をすることは得策じゃないと
伝えるしかないのか。
どうして得策じゃないのか言えるのに、
それを誰でも思いつくだろうと思うからなおさら
分かっていても　止められないことって
流れを作ってしまって　あるのだろう。

なら、個別ではなくて
仲良くなるために、場を良くするために
要求をいい形で通すためにも　たくさんの目がそこを見て
仕方がなく続く暴力を　暴力的に「止めさせる！」ではなくて。

一度信用をなくしたら　回復は難しい。
信用をなくしたのは、「イスラエル」ではなく地球人。
とても（メンタル的に見える）長期的な働きかけが大事だとおもう。

と、いろいろ考えさせられる内容でした。
レオさんの映像とてもよかった。
今後とも無理のない程度に頑張ってください。


「ビリン闘いの村ーパレスチナの非暴力抵抗ー」
公式ホームページ
http://hamsafilms.com/bilin/