三越歌舞伎
大好き右近クンは出ないけど。もともとキライじゃいないので誘われたらいそいそ行くんだ三越歌舞伎三越で歌舞伎やってるなんてウカツにも知らなかった。劇場はヨーロピアンな装飾で、ちいさいし、花道もないし。菅原伝授手習鑑「車引」歌舞伎の面白いところってあらすじ聞いても「え??それだけで芝居になるの?」っていうような場面がぴったり決まっちゃうところだよね。←ドシロートなのにエラソーですみませんこの「車引」はその典型(定番?)らしくて、本当に一場面、時間も30分と短いですが「ぎゅぎゅっ!」なんですよ。なんてったって春猿丈が男役ですよお兄ちゃん役が猿弥クンなだけに対比がオモシロイです春猿丈は男装の麗人というか、15~6歳の少年のようです。立ち姿から動きから全くの対で見ててあきません。そこに(でかい)段治郎クンが華々しく加わりますと、場面の美ってやつですな。その後に悪の根源・時平(坂東薪車丈)が、ばば~んとはまると本当に「絵のよう」です。カタチの美しさ。今の私にとってもタイムリーな感動でしたな近松門左衛門「女殺油地獄」中村獅童が主演。放蕩息子がお金のために世話になった油屋のお吉(笑三郎)を油塗れの中殺してしまうお話なんだけど。「放蕩息子」ってところで大河ドラマ「新選組!」の捨助だ、とおもったら、まんま捨助だった。しぐさも台詞回しもまったく捨助を見てるようだったのがちょっと残念。歌舞伎の獅童を期待したんだが。ラストも殺してしまったショックが過ぎて、金を手にした安心感で血塗れでニヤリと凄絶に微笑んで欲しかった。←違う妄想入ってるぅこちらの方にも春猿丈が出てるんだけどいつもの女形で、やっぱりカワイイなんだろね?しぐさかな。所作かな。まったくかわいらしくて力瘤ができそう。春猿丈の「所作入門」DVDあったら欲しいくらいだ。←作ってくれないかなぁ後は段治郎クンのパパっぷりが、意外とすんなりしてたなぁ。普通の旦那風な衣装(?)だとでかさがめだたないよね。段治郎クンはカツゼツも良いし、現代劇でも全然イケルと思うのでTVとか舞台とかでないかなぁ声もイイし。と思ったが今日はかすれ気味?そういう風に作ってるのか?体調崩したのか?ちょい心配ですな笑三郎のお吉が与兵衛・獅童に殺される場面はまさに修羅場場場。逃げるお吉と追う与兵衛対になって滑って転んで。って言うのが息があってて凄かった。怪談話じゃないけどぞぉ~っとするのよ段治郎クンのHP、TOPの写真が…。ホンモノはもっともっと格好良かったのになぁ。でかいけど。ってなわけで、充足感いっぱいな三越歌舞伎でした~。あとは浄瑠璃を聞き取るだけだ!!←む、むずかしいっ