守ってあげたい を読んで
この作者のファンになって、約30年人気のうつろいが早いマンガ家世界で、いまだに新刊を読ませてもらえるとは、我ながら自分の作品選びのセンスに乾杯。良い意味で、昔からすごく地味な作風だけど、根強いファンも多く登場する女子たちが等身大で芯が強く、たくましい心の持ち主なところが魅力の作家。トルコ人男性と結婚してトルコに住み始め、そこでの暮らしぶりを描いたエッセイマンガがヒットしたときは「この人のストーリーマンガの新作を読むことは、もうないのかもな」と思い、ここ数年においては「エッセイマンガにしろストーリーマンガにしろ、もうこの人の新作を読むことはできないのかも」と半ばあきらめてたから、とっても嬉しいです。『守ってあげたい』祖母の跡を継ぎ、鍼灸院を開業した42歳の診子。若い頃から好きだった人のことをなんとなく忘れられず、そのせいってわけでもないけれど独身で。その相手は、とうに別の人と結婚しているため、良い友だちになっていたが…現役の恋愛世代は遠ざかり、この先結婚もするかどうか微妙なお年頃の主人公。友だちもいて、仕事も充実、焦るわけでもないけれど、これでいいのかと考え始めると、それは答えの出ない問題。「安定した幸せな生活なんて本当はどこにもないのよ。みんなギリギリの所で歯をくいしばって生きてんの」「こんなに大人になっても、私の心は少女のときのままでちっとも成長してないんだわ」など、登場人物たちが口にする、ひとつひとつの台詞がリアルに胸に響いて、あぁわかるなぁ~と。足りてるけれど足りないようなアラフォーの生活をユーミンやサザン、竹内まりやなど、懐かしのナンバーに乗せて、時にコミカルに時に切なく描いてあります。曲も懐かしくて、共感を感じるところも多く、読んでるとキュンとなりました。『守ってあげたい』高橋由佳利面白かったらポチッとお願いします。 ★⌒(@^-゜@)v ♪↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓人気blogランキング【ブログの殿堂】JRANKブログランキング