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February 9, 2008
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以前、障がい者の活動を長年やってこられた学識者
の方とお話をしていたとき、

「車椅子で厚生労働省の前でのぼり旗を掲げたり、
 国に対して声をあげられる人よりも、寝たきりで外
 出できずにほとんどを家の中で過ごしている人たち
 のほうが、支援を求めているのではないでしょうか。

 障がい者と一言で言ってもいろいろな障がいがある。
 一番支援を必要としている人の声は、一番少数で、
 一番支援が届きづらい。
 果たして公的機関にその声は届くのでしょうか?」

ってなことをたずねたことがある。

それは、先日の勉強会で藤井課長が

「虐待をしている親が選挙に行ったり、自分たちへの
 支援を求めたりしませんから」

といった話にも共通すると思う。

(虐待をしてしまう親のほうが、いい子育てをしている
 親よりも、手厚い支援が必要なのは自明だ)


その学識者の方は、少数の声だけに、ピンポイントで
支援を届けるのは難しい、だから、多数の人に大きな
声をあげてもらって

少数の、一番必要なところにまで支援が届くように
するのだと話してくれた。

やはりと思った。

これは、「当事者の声」の難しさとも通じるのだけど、
「わたしに支援を」「わたしの団体に支援を」
と言ってるうちは、青くって。
(メゾ、マクロの視点が必要なのだ)


元気なママと元気な子どもへの支援で、
公的支援が止まっちゃったら、
(そんなにしょぼかったら)

わたしは何のために4つ葉をやっているのか
わからない
四つ葉


だよね?


すべての子育て家庭のための地域子育て支援の
基盤整備は最低基準で、
さらに専門性の高い支援が、必要に応じてプラス
される。

基盤整備は、虐待の予防。
であり、親の自立を促す場づくり。


自分でも気づかず、がけっぷちを歩いていた親が、
ひろばにふらふらっと立ち寄ったおかげで、

一時保育に子どもを預けて、学生時代の友人と
映画を観て、コーヒー飲んでおしゃべりしたおかげで、

子どもを殺さずにすんだ・・・って話は、結構
アルとわたしは思う。

(そんなの、本人もわからないから、数字にはどこにも
 現れないけれど)

あ、ついでにいうと、「子育て期は、仕事が一番の
息抜き」になります。

保育園は、ものすごくありがたい、レスパイトです。
仕事より、子育てのほうがタイヘンです。

「何を言うか!仕事ってのはな・・・」と思う人は、
24時間、赤ちゃんとふたりきりで、
せんたくとか、掃除とか、料理とかしながら、
無給で(でも一定以上のクオリティは求められ、
できて当然と思われるので、誰にもほめられず)
1ヶ月暮らしてみたらよいと思うワ。

それから、もう一度
「子育てより仕事が大事」と、
言ってみたらいいと思う。


四つ葉

ところで、
先日、内閣府のバリアフリー化要綱の改正作業の
委員会に出席した。

見直しのポイントは「バリアフリー」という言葉を
使うか、「ユニバーサルデザイン」に置き換えるほうが
よいのではないか?といった点だった。

「すべての」とひろげてしまうことで、個別の必要な
部分が薄れてしまうのではないか?
という懸念。

でも、国際的に見て、いまどき「バリアフリー」という
言葉を使っている国はどこにもないってな話もあったり
して。

わたしは、そんなUDの議論をしているなかで、

「子育てバリアフリー」という言葉は、平成16年には
必要だったけれど、一定の役割は果たしたし、もういら
ないと思う


と、発言させていただいた。

また、「子育てバリアフリーマップ」もいらない。
そんな名前をつけなくても、マップはたくさんある。
親たちは子連れの外出情報を得ることについては、
かなり充実してきている。
(ひろばもできるし、全戸訪問などで情報は必要なところに
 より届くようになると思う)

必要なのは、子連れの外出がこんなに大変なんだという
ことの社会の理解のほうだ。

親子へのアプローチではなく、親子の現状を社会に
発信するほうがまったく進んでいない。


そして

「障がい児」や「障がい児を持つ親」の
支援も見ているというようなことが含まれる何かを
文章のなかに盛り込んでいただきたい


というようなお願いをした。



そんなふうに、勝ち取った権利を守ることだけに
固執するのではなく、

現状と目指す方向性をにらんで、
いらなくなったものは、「もういいです」と
申し上げることも、必要なのではないか?

と、思う。


あの会議に出て、ほんと、勉強になることが多いのだけ
ど、国連が出している「障害者の権利条約」、日本は
まだ批准していないって話は、
(詳しい経緯はこちらから)

「子どもの権利条約」の批准ときと似てるな・・・と、
ちょっと思ったり。


「心のバリアフリーは、まさしく教育なんです」
と、ある障がい者団体の方が発言されていたのだけど、
ものすごく!腑に落ちた。

なるほどねー。
手すりやスロープなどのバリアフリー化も、
学校が一番遅れているって、みんな知ってる(笑)。

しかし、
知ってるだけでは、しょうがなくて。

どんなときも大事なのは、
めざす先を見失わずに持つことと、

そこにたどり着くまでの戦略なんだ、つまり。


でも、「知る」って大事だと、すごく思う。
知らないと始まらないから。


それを言い出すと、まだまだ書きそうなので、
今日はここまで。







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Last updated  February 9, 2008 11:38:49 AM
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つばき@ えええ 身障者の車椅子ユーザーからするとかなり…
はるか@ Re:極低出生体重児の親の会に参加(05/14) 何グラムで生まれたかって、別に未熟児で…
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