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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
今日は昨年企画会議を行い、審査をして通って制作した
テレビ番組の評価会議だった。 わたしは事前学習などをよくやったし、番組には子 育て支援の現場なども登場していたので、一般視聴 者の眼ではない見方をしてしまっていたので、その 意見はあまり参考にならなかったのだけど、同席し ていたディレクターさんの一言一言が、「さすがプロ」 とうなるような言葉で、本当に勉強になった。 そうなんだ。 「常識的な対応」じゃ、一般視聴者には届かないん だよね。 要は「誰に」「何を」「どのように」 伝えたいか につきるんだ・・・と思った。 個人情報!! って言われちゃったら、登場人物みんなにモザイクだ。 でも、それほんとのこと? やらせじゃない? って視聴者に言われないように、 きちんと筋立てした展開にしなければならない。 取材する側とされる側。 間にたってつなぐ人。 そこはもう、 信頼関係しかない。 孤立した母親みたいに、 子育て支援も、ちょっと油断すると すぐ孤立する(笑)。 守るものが多すぎて。 子ども育てたことない人にはわからないから・・・ って言ってみたり、 男っていうだけで、「育児のことなんかわかって ないくせに」って態度になったり、 ちょっと世代が上だって言うだけで 「もう古い」って拒絶したり。 (どの支援者達もそうならない努力を、意図的に し続けているわけだけど) 「社会化」って言う以上、それは避けたいなあと 思っていて、できるだけ多くの、子育てに関心の ない人にこそ、知っていただきたくて、 だから、メディアの力をお借りしなければならない 場面は今後、ますます増えてくるんだろうと思う。 100%自分の思い通りに報道してほしかったら、 自分のメディアを持つしかない。 いろんな人がいろんな立場で関わる以上、 変質するものだ。 たったひとつ。 これだけは。 これだけを、効果的に伝えてくれたら あとは、いい。 ってことなんだろうな。 あれも、これも、それから、それから・・・・ って大きなかばんに忘れ物がないように いろいろ詰め込みたくなるけれど、 それじゃ、何も伝わらない。 それには、潔さが必要なんだと思う。 たったひとつ。 これだけは・・・! の「これ」って何? そんな選択を、迫られるときが、そのうちくる ような気がする。 そのとき、わたしは何と答えるのだろうか。 先日行われた、少子化対策特別部会に 個人名で意見書を提出しました。 セレーノのサイトのほうにアップしましたので よかったらご覧ください。 http://www.e-sereno.co.jp/cgi-bin/control.cgi?category=work&contents=work2&contents_no=20080213102609 この意見を受ける形で、保育ママ制度についての ヒアリングの機会を設けていただくことができ ました。 かなり選択したのですが、「たったひとつこれだけは!」 にはなっていません(まだいいでしょう・・・)。 伝えるメッセージと施策は手法が違うかもね。 それは十分ありえる話。 大事なのは、 戦略と把握しているリーダーの存在。 そして、 自分のメディアも、もっておくと何かとよいと 思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 13, 2008 10:14:14 PM
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