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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
昨日は、厚生労働省社会保障審議会の少子化対策特別部会が
あり、 「次世代育成支援のための新たな制度体系の設計に向けた 基本的考え方案」 についての最終的な議論が行われました。 昨日出た意見をとりまとめ、「基本的考え方」となり、 大臣に提出の予定です。 このペーパーも6月22日のタウンミーティングには、 参加者のみなさんにお配りして、議論の参考にしていただこう と思っています。 いくつか、ポイントを整理してみます。 冒頭基本認識のところ ・この制度体系においては、「すべての子どもの健やかな育ちの 支援」という考え方を基本におくことが重要 ↑ この文言が一番きたことは、多くの委員のみなさんから 評価されました。 ほか、わたしが、ポイントだなーと思ったのは、 保育サービスの特徴について以下のような整理がされたことです。 ・保育においては、子どもにとって良好な育成環境の保障を しなければならないという公的性格を持っている。 ・親と保育園が持っている情報が必ずしも同じではない (情報の非対称性。↑これでいいですよね?事務局さん?) ・質や成果の評価が難しい ・選択者(保護者)と最終利用者(子ども)が違う ・子育て中の親が親としての役割を果たすための支援も必要 ・保育サービス提供者と保護者の関係は単なる経済的取引で 捉えきれない、相互性を有する ↑ つまり、親と保育者が一緒に子どもを育てるってこと こんなふうな特徴を指摘し、保育は単なるカネでサービスを 買う商売とは違うのだと、 女性を労働市場に出すために、安いコストで子どもを 預かっていけばいいじゃーんとは、ならないのよ、と、 言っているわけです。 親も、こうした保育のもつ特徴については、ある程度勉強してから 預けたほうがいいかもしれないと思います。 保育園は、「一緒に育てたい」と思っているにもかかわらず、 親のほうが「お金払ってるんですから。文句言わずに、子ども みてください」みたいな、勘違いをしては、結局、子どもが 気の毒ですから。 つまり、子育てというのは、どうしたって、手間ひまがかかる ということなんだと思います。 先日もテレビで養老さんがおっしゃっていたけど、 「都市化が進めば子どもはどうしたって減る。 子どもは自然ですから。 思うようにはならない。 都市化ってのは、ああすれば、こうなる・・・というのが わかる社会。 子どもも自然もそうじゃない。 対話型なんです」 ってのは、つくづくそうだなーと、思います。 自然との対話。 そこからいかようにも変化していく。 その変化を楽しみながら、ともに育っていく・・・ そんな感じなんだよね。 だから、手間ひまはかかるけど、楽しいんだよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 20, 2008 12:30:29 PM
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