杉山です。

かつてはわたしが一人で必死に４つ葉プロジェクトの
屋台骨を支えていた時期があったのですが、やっぱり
続けていてよかったなーと思うのは、プッシュしなくても
お当番の人が随時、熱のこもったよい文章をアップして
くださるようになったことです。

さらに、公式サイトの取材や原稿依頼などもわたしの
管理下を離れ、いい感じに回り始めています（感動！）。

国の制度にモノ申すような破天荒な活動は、ひとりでできる
ものじゃーない（当たり前）。

こうやって、どんどんと手放していくことが一番大事なんだなー。

みんなが、誰かの指示待ちじゃなくて、自分で考え、自分の言葉で
語るようになる。
それが一番。

４つ葉プロジェクトのタウンミーティングはそんな気持ちの
人たちが、「どれどれ」っと顔を合わせる会でもあると、
思っています。
いわば、オフ会。

「わたしのようなものが参加してもいいのでしょうか？」
みたいな、自虐的なノリはやめて（笑）、とにかく一度遊びに来て
みてくださいね。

ついでに、みんな眉間にたてじわよせながら、いっつも子育て支援
について考えているわけでのないですからー。

おもしろくないと、つまんないし、続かないし。。。

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ってなところで、なるほどなーという新聞記事が載っていたので
それだけ紹介したいと思います。

昨日の朝日新聞の「耕論」のページに、内閣府の会議でも以前
ご一緒した同志社大学の橘木先生と、東京大学の本田由紀さんの
対談が載っていました。

題して「格差が女性を変える」。

冒頭のパーフェクトチャイルドを育てようとがんばる教育
熱心な母親像については、別に今に始まったことではなく、
常に一定層はそういう母親がいたので、特段、指摘すること
でもなかろう・・・と思うのですが、

格差社会が歴然とするなかで、考えなければならないのは、
貧困層の子育ての問題だと、わたしも思います。

また、橘木先生が指摘されているように、女性が働き続ける
ようになると、

「もはや家族だけでは子育てや介護はやっていけなくなる
　から、パブリック（公）に出てきてもらう必要があります。
　公的制度を充実させるべきです」

に、本田さん同様、わたしも賛同。

あわせて、本田さんがおっしゃってる

「行政や福祉など、「上からのパブリック」は太る気配は
　ありません。草の根的なＮＰＯや労働運動など「下からの
　パブリック」の中には上を突き上げる要求が出ていて、
　それに期待しています」

って、４つ葉のこと？？（って、うそうそ）。

でも、がんばんないとね。

それにしても、

「銃後の守りではなく、精神面の安定性とか愛情を折り戻す
　機能としての家族」

って改めて言わないと、家族の役割が忘れられてしまうなんて、
なんて、貧相な国なんでしょうと、思ってしまいます。

本田さんがおっしゃってる下記の言葉が、
今の日本の根っこの問題を指摘しているなーと思いました。


世の中をつくっているのは主に権力と資本。

つまり政府と企業ですが、個々の女性の力や思いとはあまりに
非対称。

性別役割分業の古い原理で育った人が牛耳っているのが問題です。

（引用：２００８年６月１日朝日新聞「耕論」）