|
カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
杉山です。
昨日は、都内の東洋大学で日本子ども家庭福祉学会の総会が 行われました。 本日も引き続き、分科会が行われている予定です。 セレーノは3年前からこの学会の事務局を引き受けており、 その関係で、学識経験者のみなさんたちともやりとりを させていただいております。 3年前、大阪府立大学の山縣先生が会長になったときから 事務局をはじめたのですが、今回の選挙で、おなじみの 柏女霊峰先生が会長に就任され、 しかも事務局長は、大正大学の西郷恭之先生で、 「おお。しっかりサポートしなくては!」という状況に あります。 これからは、NPOのみなさんたちの入会も積極的に お願いしていこうということになっておりますので、 ご興味のある方はぜひお問い合わせくださいね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ で。 現場を持たないわたしのような存在も、「子育て支援で なんか意味あるんだろうか?」と、自問自答してしまう のだけど、 学者っていう存在もある意味、ちょっとそれに似たような ところがあるように思う。 研究とかって、現場で役に立てられないとやっぱり意味がない ように思うし、せっかく自分ががんばってやって研究成果を 一刻も早く現場に届け、役立てていただくための「つなぎ」 までやってこその研究者じゃないのかな??と、思ったり する。 わたしが存じ上げている先生方はそのあたりをよくご承知で 動かれるので、 現場も政府も放っておかず、だから常に超多忙なんだけど、 学会事務局としては、そのあたりの現場との「つなぎ」がうまく いくように、お手伝いができたらいいなーと、思ったりしている わけなのだ。 総会後、わざわざ名古屋から来てくださったまめっこの丸山さんと、秋のシンポジウムの 打ち合わせ(内容は秘密)。 「一人ひとりに向き合って」が大命題の現場において、 第三者の「こうあるべき」という話は、 「そんなの、わかってるって。だけど!」 という切ない反論でもあり、 現場の人は、言葉ではなく、態度で場を切り盛りするのが 得意だから現場の人なわけで、 弁が立つ人には、どうしたって負けちゃうんだよね・・・・。 学識者や行政マンが、「子育てひろばはこうあるべき」と、 言うのはいいけど、実際あんたにできるんかいな? ってことなんだよね。 「地域の子育て資源をネットワークして面的な支援体制を つくる」 って、「言ったな。やってみろ(笑)」みたいな話で。 そのあたりの気持ちを汲みながら、 指摘したり評論するんじゃなくて、 「力になりたい」 という姿勢で、わたしはそこにいたいと思う。 ってことは、「力になれること」をしなくちゃいけない わけで。 だから、「財源(カネ)が必要」って何度も言っている わけなのサ。 そういうことを言っている立場からすると、 現場だけやっていればそれでいいかというと、たぶん そうではなく、国や行政の動向も自分たちの仕事と 関連してくるし、「こうしてほしい」という要望を示さないと 誰も動いてくれないと思う。 で、学識者は、そこも「つなぐ」ことができるはずだと 思う。 だって、 「○○町の○○さんが国にこうしてほしいって言ってました」 って言ったって、それは個人のニーズでしかなく、公では対応 できないけれど、 その声が、統計的にも「親のニーズ」であると実証できれば、 制度に反映させることができるわけだから。 それは、学識者の仕事でしょ。 そんなことを、つらつらと考えながらの総会でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 8, 2008 11:08:10 AM
コメント(0) | コメントを書く
[杉山千佳(子育て環境研究所)] カテゴリの最新記事
|
|