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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
杉山です。
昨日の、4つ葉タウンミーティングには、大勢のみなさんに ご参加いただきまして、本当にありがとうございました。 4つ葉がかねてから言ってきた、「ミクロ」「メゾ」「マクロ」 の視点の必要性が、「保育」を通して、みんなのなかにストンと 落ちたシンポジウムではなかったか?と思いました。 高山さんの問題提起はバッチリで、なぜわたしが「保育」に こだわったのかが、みんなに伝わったのではないかな?と 思いました。 同じ問題意識を持つ人たちが、 「待機児対策、質はいいから、数を増やせ」的な考えの人たちを 想定しつつ、彼らの主張に対して、 どう理論武装していったらいいのか、 何をしていったらいいのか、 について考えた場であったように思いました。 とりわけ印象に残ったのは、義本さんや大日向先生が 「保育は社会的な問題になったのだ」 という見解を示されたことです。 現場がまだそれに気づいていないのが歯がゆいのですが、 わたし自身は、「やっぱり、そうでしょー」と思いました。 そして、中村美香子さんはじめ、保育について真面目に 考えている保護者のみなさんの声を壇上でご紹介でき、 それについてお答えをいただけたのも4つ葉ならではで、 よかったかなーと思いました。 時間に追われ、1分でも1秒でも保育園滞在時間を短くしたい、 保育士に呼び止められたり、いろいろ聞かれたりするのは、 かんべんして! 保護者会なんて参加したこともなければ、 なぜあるのかわからない・・・という保護者も増えているという のは、なんとなく、知っているけれど、 そうではない、保育園と一緒に子どもを育てていきたいと 思っている親も、一定数、必ずいる!と、わたしは信じているの です。 だから、「あなたのほうが正しいよ」と、わたしは言いたい。 余談ですが、終わった後の懇親会の参加者も本当に多くて、感謝 感謝だったのですが、自己紹介が、お一人お一人、とても長くて(笑)、 語りたい言葉を持ち、 聞いてほしいと思ってるんだなー と、思いました。 それが、力になるはずなんだけどね・・・と、思うんだよね 「保育士がこんなに疲弊している、困っているってことを ここまで思い切って話をしてくれる人は高山さんぐらいしか いない・・・」 という話をあとで保育関係者に聞いたのだけど、 (みんな知ってるくせに、黙ってる気ね! いくじなし) と、思いました(笑)。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 一昨日のシニア社会学会の総会でも、基調講演でお話された 田中尚輝さんが、 「この学会は、社会運動を興していこうとしているのですか? それとも研究を極めていこうとしていくのですか? そろそろ はっきりさせたほうがいい」 とおっしゃっていて、それは、4つ葉にもあてはまるなーと 思っていたのだけど、 運動を広げるという「裾野を広げる」活動と、 政策提言を行うという「専門性の要する」活動の 両立は、ほんと、難しいなーと、痛感する日々です。 で、専門性を深めるのは、どこか別のところで、識者のみなさんに やっていただくとして、 わたしたちは、「専門的なテーマ」をわかりやすく市民に「伝える」 という「専門性」を持って、この、子育て支援に寄与しようと、 再確認しました。 伝えることによって、「裾野が広がる」からね。 なにはともあれ、雨の中かけつけてくださったみなさん(ほとんど おしゃべりできなくて、ごめんなさい)、がんばってくださった スタッフのみなさん、登壇者のみなさん、4つ葉プロジェクトをいつも 応援してくださっているみなさん、本当にありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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