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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
杉山です。
先日、とうきょう子育てねっとで作成した報告書について 早速にいろいろな方から「送ってください」というメールを いただき、とてもうれしく思っております。 「子育て支援つながり」。むふふ。 「継続は力なり」 「石の上にも三年」 ぶつぶつ・・・・ 先日厚生労働省に立ち寄った折、旧年金局にいらっしゃったD さんと年金議論(ってDさんが一方的に講義してくれたのだけど) に花が咲き、 特に女性と年金についてああでもないこうでもないと言ったのが まだ、ちょっと頭の片隅に残っていたりしています。 サラリーマンの夫を持つわたしは、駆け出しのフリーライター だったころ、第3号でした。 夫の扶養の範囲で、ライターをやっていました。 ただ、なんとなく、それって「職業は?」と聞かれて、 「ライターです」って答える域にまでは達していないような 気がして、早く稼げるようになりたいと、がんばったわけです。 でもそれも、90年代の話のように思います。 ブログの登場で、ライターの原稿料は以前にも増して、値崩れを 起こしているんじゃないだろうか。 主婦ライターは、昔よりももっと厳しい状況におかれている んじゃないか。 どんなに望んでも、扶養の範囲の稼ぎしか得られないんじゃないか。 そんなふうに思ったりしています。 しかも、フリーランスは、雇用の保障が本当におぼつかない。 その分「フリー(自由)!」なんだけどさ。 「リスキー」だわよ。 1998年、初めての国の少子化会議に参加したとき、 「多様な働き方」にまだ夢や希望があって、 「そうそう。これからは雇われない働き方なんです」と 純粋に思っていたけれど、 「多様な働き方」 という美名のもと、企業がやったことはずいぶんだったように 思います。 しかも、結果的に若い人と女性、狙い撃ちだったし。 コアは、フルタイム、残業びっちりの多様でない働き方を している男性性社員で、 その周辺に、多様な働き方をする人もいる・・・っていうの じゃなくて、 みんなが、多様な働き方をする気になれば、 ほんと、格差なんか作りようがないし、 男性も楽になれると思うんだけどなあー。 ・・・・・・・・・ 小さな、ささやかな組織をつくって、そのなかで、みんな 流動的に、柔軟に、自由に、くるくると働く。 それが、4つ葉だったり、セレーノだったり、とうきょう子育て ねっとだったりする。 それは、やっぱり危なっかしいし、継続するのが本当に大変。 基盤が弱いから。 企業や行政のようなかたちのしっかりしたところとの 協働だって、そうそううまくいくものでもないと、 つくづく思う。 にしても、どっちがいいんだろう? 好き好きのようにも思うし、 合う合わないっていうのもあるように思う。 どうがんばったって、わたしたちのやっている、ささやかな 活動体を、企業や行政みたいには、できないのだもの。 ま、これはこれでいいのかなー。 こうあるべきとか、 これ以外はだめとかではなく、 だれもが、 「こんなふうにやりたいの」 という、自分に合った働き方があって、 それに叶う働き方ができれば、 それにこしたことないと思う。 で、それを選ぶために、とてつもなく苦労したりするん じゃなく、 それを選んでしまったがゆえに、とても不利益をこうむるの でもなく、 「やっぱり変えたい」 と思ったら、やり直しが何度でもできるように。 そんな働き方ができる社会になってほしいなと、思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 11, 2008 08:09:36 PM
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