杉山です。

當間さんの日記を読みながら、ものごとをどこまで
深く見ることができるかどうか（「洞察力」てやつ？）
が、これからはものを言うのかもしれないなと思いました。

昨日は、インターンの学生さんのインターン最終日で、
「セレーノでの仕事はどうだった？」と聞いたところ、

「普段では絶対行けないようなところに行けました」
と言われました（わたしの随行（？）で、年金部会ほか
委員会についてきてもらったのです）。

で、最終日の昨日、午前中は、東松原の大きな木保育園の
イベントにボランティアで借り出され、
プレイパークで流しそうめんの、そうめんを流す係と、
子どもたちと遊ぶ係をおおせつかったようです。

子どもたちは、おにいちゃんたちをみつけると、
ものも言わずに飛び掛っていったそうです。

「だから、年金部会も行って、そうめんも流す！！これよ。
　どっちか一方じゃダメなのよ」

と力説する杉山先生だったのでした。
（年金部会の委員の随行から、保育園のそうめん流しボランテ
　ィアまで。両方できるのが、もしかするとセレーノの魅力か！？
　と、今頃気づきました。）

インターンと言いながら、体験学習みたいなところがあって、
触れ幅の大きなことをいろいろやっておけば、それだけ守備
範囲も広くなるし、懐も深くなるんじゃないのかな？と、
思う次第です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

で、今日の話題は、昨日の朝日新聞の「北欧に学ぶ」から。

　経済のグローバル化の本質は「変化」だ。・・・
その中で、転職しても収入が維持され、逆に職能評価が高く
なるようにするには、技術革新についていけるよう学び続け
なければならない。それにはしっかりした社会保障が必要だ。

というデンマーク前首相のコメントには、ただただ、
うなるばかり。

つい先日、「変わる　変わらない」についてここでも書いた
ばかりだけれど、変化に踊らされないためには、

「学び」が必要で、「社会保障」が必要と、
看破しているところは、すごいと思う。

こういう「変わらないスタンス」から学びたいものです。


スウェーデン、社会省の担当者は、

「スウェーデンは医療や介護、育児、教育、女性の社会進出
　など、豊かな暮らしを支える総合的サービスの一つとして
　年金を議論してきた。

　『少子高齢化だ』とあわてて年金だけを論じても国民は
　支持しなかっただろう」

とのコメント。おおお痛いところ突くねー。
わたしからは何も言いません（笑）。

そして、放送大学長で政府税制会長でもあった石弘光さんは

「日本が学ぶべき点は、年金や医療など「国民の安心にかか
　わる政策」を政争の具にしないことだ。

　スウェーデンでは重要問題は与野党が政策協定を結んで
　議論した。

　国民を守る政策を政局に利用する政党を認めない眼力が
　有権者には必要だ。」

と、コメント。

うううー。またしても思い出した、
児童福祉法の改正案を政局に利用し、
廃案にした民主党がうらめしい。


で。
日本の国民負担率は確かに低く、なのに、手厚い支給をという
のは、どう考えても、甘い考えだと思います。

昨今のように、政治家や公務員の不正が露呈するような
ことなく、
きちんと必要なところに行き渡るということがわかれば、
負担が増えることにも、納得すると思うのだけどね。

わたしも
「納税は貯金」と、言ってみたいわ。


これも、おもしろい。

「透明性が高いので国民が仕組みを理解している。
　だから、選挙でむやみに減税を叫ぶ政党を市民は怪しむ。
　そういう政党はたいてい負けている」
（スウェーデン・ウメオ大学助教授のコメント）

とどのつまり、選ぶ側＝国民の意識の問題って
ことなのかもしれません。