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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
杉山です。
今、国のほうでは、保育制度の新たな仕組みづくりをどうして いくかについて、かなり突っ込んだ議論が行われています。 いろいろな立場の方にヒアリングを行ったりして現場の事情にも 配慮をしながら、でも、「待機児をゼロにするために」どのよう にしたらよいか、質の面、量の面から改善策を検討しています。 そんな私のところに、ここのところ、変なメールが 届きます。 「国で進められつつある新保育制度について意見致します! *直接入所制度に反対! *保育予算を減らさないで! *児童福 祉法第24条を守って! 子供を取り巻く環境を守って! 現場 の保育士の声を、育てる親の気持を汲んだ政策づくりをお願 いします。」 みたいな。 言われるまでもなく、私は保育士の利益よりは、 「子どもの最善の利益」のために、一生懸命考える所存では あるんだよ。 どこのだれか、きちんとお名前を書いてくださっているので、 それはよしとして、まったく面識のない人から、 「初めてメールさせていただきます」みたいなごあいさつも ないメールを・・・携帯から送ってほしくないなあ。 送られた人がどういう気分になるか、考えているのだろうか。 内容についても、もうちょっと、なんとかならないかしらん。 一応、わたし、4つ葉プロジェクトってゆー団体で、政策提言 について、どうしたらいいかあれこれ考えているんだよね・・・。 そういうわたしの活動のこと、知っててメールくれてるん だろうか? もしそうでないとすれば、それは、ちょっと失礼ダワ。 わたしにこういうメール(ほとんど同じ内容)を あちゃこちゃから送って、何か意味があるんだろうか? そうではなくて、きちんとした手続きを踏んだ議論のほうが 大事だと思うんだ。 先日も、西東京市の講座で、子育て中のお母さんたちに言った のは、 「うちの子、保育園に入園させてくださいって市長への手紙を いくら送っても、社会は変えられないのよ」 ということだった。 ミクロからマクロに直球を投げても・・・それは、 残念ながら、届かないし、 仮に個人の私的な意見がそんなふうにして届いてしまうのは、 たぶんにキケンなことだとわたしは思う。 声を出せないぐらい弱い人だっている。 ミクロからメゾに仕上げて、かたちにして、マクロに 届ける。 それには、技術も知識も必要だと思う。 子育て支援の世界には、それが今、求められているのだと 思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 5, 2008 03:15:12 PM
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