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November 21, 2008
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杉山です。

今月11日開催の少子化対策特別部会のときに、以下の
ような意見書を提出しました。

添付の要望書は、今から5年前、「子育て支援総合コーディ
ネーター」が設立されたときに、「こういう機能をもって
ほしい」といったことについて、NPOや子育て支援の
専門家のみなさんと議論をし、厚生労働省に提出したものです。

わたしでさえなくしていたものを、松田さんがとっておいて
くれていて(えらい!!)、今回、日の目をみることになり
ました。
(拾ってくださった少子化対策企画室のみなさん、ありがとう
ございます)

そのうち、4つ葉の公式サイトのほうに、これまで提出した
意見書をまとめてアップしておきたいと思います。
(5年後に使うかもしれんし・・・)

ちょっと長いですが、ご関心のある方はぜひ
読んでみてくださいね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「子育て支援総合コーディネーター(仮称)」に望むこと

 2003年、厚生労働省の予算で、「子育て支援総合コー
ディネーター」が新たに設置されることになりました。
 深刻化する少子化傾向を鑑みれば、地域の事情や人的、
物質的、時間的資源を十分に把握し、それら、子育ての
資源と地域に住む多様な家族をつなぎ合わせるコーディ
ネーター的役割は、今後ますます重要になってくることと
思われます。
 そもそも「子育て支援」とは、その地域に家庭を持った
若い男女が、安心して妊娠・出産でき、主体的に子どもを
育てていけるように、支援することと思います。

その環境整備の役割を担う「子育て支援総合コーディネー
ター」には、どのような機能を持ってもらいたいと考える
かは「子育て支援」の市民活動を行っている者にとっても
最大の関心事と言えるでしょう。

2002年、11月、全国各地で子育て支援活動を行っ
ている代表者、専門家、当事者の親等の子育て支援総合
コーディネーターに関心を持つ人たちに呼びかけをし、
メーリングリスト上に意見交換の場を設置しました。
出された意見をまとめ、子育て支援総合コーディネーター
に期待したいことのまとめを提出いたします。

本要望書は、最初に「子育て支援総合コーディネーターに
求められる基本的な姿勢」を掲げ、次に子育て支援総合コ
ーディネーターを受け入れる体制への要望、子育て支援総
合コーディネーターはこういう仕事であってほしいという
仕事へのイメージ、最後に現時点での問題点をまとめました。

子育て支援に関わる行政担当者、専門家、NPO、子育て
支援に関わる人たちのみならず、子育て中の親のみなさん、
市民のみなさんが子育て支援や子育て支援総合コーディ
ネーターについて考える時の参考にしていただければ幸いです。

                     2003年1月22日
子育て支援総合コーディネーターを考えるプロジェクト一同



● 子育て支援総合コーディネーターに求められる基本的な姿勢

1.結婚や出産は当事者の自由な選択にゆだねられるもの
であり、子育て支援に関わるものが個人に押し付けてはいけ
ません。特に、妊娠・出産に関する女性の自己決定は十分尊
重されるべきでしょう。

2.出生率上昇のためには、女性が家庭に戻ればよいとする
のは非現実的です。子育て支援総合コーディネーターは、男
女共同参画社会の理念を十分理解して行動することが求めら
れます。

3.児童福祉法にもあるように、「すべての国民は、児童が
心身ともに健やかに生まれ、且つ育成されるよう努め」なけ
ればなりません。子育て支援総合コーディネーターは、子ど
もの人権保障の視点から、受動的権利のみならず、能動的権
利についても保障するよう努めなければならないでしょう。

4.子育て支援の最終的な目的は、親が自信を持って、主体
的に子育てできるための側面支援であり、子どもが安心して
関わりを持てる地域づくりです。子育て支援総合コーディ
ネーターは、当事者の親の声をよく聞き、過剰であったり、
不必要なサービスが提供されないよう、配慮しなければなら
ないでしょう。

5.かつては「モデル家庭」というようなものも想定されて
いましたが、これだけ多様な価値観が尊重される時代におい
ては、「家族とはこうあるべきである」といった個人の価値
観の押し付けは慎みたいものです。一人親家庭や、再婚家庭
など、多様な家族形態を尊重し、どの子もどの親も地域の一
員という視点で、支援活動を行ってほしいと思います。


● 子育て支援総合コーディネータを受け入れるにあたり
  望まれる体制

1.子育て支援総合コーディネーターには能力に応じた報酬を
一言で当事者の実情を把握し、地域の子育ての人的・物的資
源とつなぎ合わせると言っても、相当の専門的な能力と時間、
労力が必要になります。子育て支援総合コーディネーターが
安心して活動できるよう、能力に見合った社会的保証は必要です。

2.行政だけでなく、NPOや企業など民間への委託も視野に
 地域の子育ての資源は行政によって行われるものばかりで
なく、民間によるオリジナリティあふれるものもたくさんあ
ります。子育て支援総合コーディネーターは、それらの資源
をすべて把握し、資源同士をつなぎ合わせる能力も必要にな
ります。子育て支援総合コーディネーターは、行政機関だけ
でなく、NPOや企業など民間機能の人材でもなれるよう、
配慮してほしいと思います。

3.専門的な学習と実習を経て、採用してほしい
中には、子育てや子育て支援に対する十分な知識も持たずに、
「なんだか良く分からないけど、とりあえずやる姿勢を示す」
といった人も見られます。子育て支援総合コーディネーター
は、専門的な学習と、一定期間の研修を経てのちに配置して
ほしいと思います。また、ゆくゆくはより専門性の高いケー
スに対応できるよう、クラス別の資格化にするといった制度
の整備も考えていくとよいと考えます。

4.地域の資源の活用を
核家族化、若い親たちの孤立化、若い親世代と祖父母世代の
意識のギャップなど、子育て環境の整備はまったなしの状態
です。すでにあるさまざまな機関の子育ての資源を掘り起こ
し、連携し、無駄なく適材適所で取り組む必要があります。
そのためには、以下の点にも留意する必要があります。

(1) 地域自治の視点で
都会と地方では、抱えている問題はまったく違います。自治
体及び、地域の子育て支援の機関の人たち、子育て支援総合
コーディネーターは、何よりもその地域で暮らす子ども、親
の視点に立ち、支援のあり方を考えなければならないと思います。

(2) 児童福祉課と教育委員会の連携
自治体によっては、縦割りの枠を取り除き、「子育て支援課」
を設置したところもあります。子育て支援には、「保健」、
「医療」、「保育」、「教育」的視点は不可欠です。同じ機
能がだぶらないように、必要な支援が必要なところに届くよ
う、連携を模索していく必要があります。

(3)各セクターの連携
子育て支援の場では、保健センター、保育園、幼稚園、学校、
産婦人科、小児科、各地域の民間支援団体、主任児童委員、
NPO、ボランティア、子育てサークル、子育てネットワー
クなどさまざまな機能がそれぞれの分野で活動を展開してい
ます。それらの地域資源が互いの機能を理解し、縦つながり
ではなく、横の連携をすることが望まれます。

(4)安易なボランティア活用はさける
現在の子育て支援の場には、賃金を得て仕事として支援する
者、ボランティアでかかわる者など混在し、混乱している面
が見られます。これは、わが国のNPOやボランティアに対
する理解が十分でないところにも問題の一端があるように思
います。子どもは地域の様々な人たちとの関わりのなかで成
長していくのは間違いがありません。けれども、子育て支援
活動にボランティアで参加する場合でも子育て支援の必要性
や、現代社会の子育て事情とその背景、若い親たちの置かれ
た状況などを十分理解することが望まれます。職能としての
「子育て支援総合コーディネーター」や、各子育て支援の機
関の責任者は、ボランティアに期待したい役割を十分練り上
げたうえで、広く、多くの人に参加してもらうよう教育の機
会、受け皿整備をする必要があるでしょう。


●子育て支援総合コーディネーターとは、
 こんな仕事であってほしい

1.「子育て」というよりも「家族」の支援を
一般的に「子育て」というと、どうしても母子の狭い関係づ
くりの支援に留まってしまうきらいがあるように思われます。
子育ての問題は、家族の問題でもあることは、すでに広く言
われてきていることです。子育て支援総合コーディネーター
は、子どもを中心にその家庭を構成している人たちにも配慮
する視点が必要でしょう。

2.子育て支援総合コーディネーターは、「情報案内人」
子育て支援総合コーディネーターの第一の仕事は、保護者か
ら望まれるニーズを的確に把握し、地域のあらゆる子育て資
源に関する情報提供を行うことです。
「情報提供」については、「ここがいい」とコーディネータ
ーが勧めるのではなく、「ここには、何がある」「ここには
こういうサービスがある」といった選択肢を保護者や相談者
に提示し、あくまでも当事者が自分の判断で選ぶ姿勢を重視
してほしいと思います。

3.選ぶ主体は保護者
 中には、自分の必要な支援は何か、どうすれば今抱えてい
る問題が解決できるかがわからない保護者、多様な選択肢を
用意されても上手に選択できない保護者もいます。子育て支
援総合コーディネーターは、こうした親に対し、最終的には
保護者自身が判断し、責任を持って選べるように支援しなけ
ればなりません。判断できない保護者のために、「代わりに
選んであげる」、「代わりに子育てしてあげる」といった姿
勢は、保護者のためになりません。

4.専門的・個別的なケアが必要な家庭の支援
子育て支援総合コーディネーターは、専門的ケアを必要とす
る家族を早期に発見し、適当な援助機関へスムーズにつなげ
る役割をになう必要があるでしょう。

5.アドボカシー活動
子どもにとって必要な支援は何か、保護者にとって望むべき
支援は何かについては、本来は当事者である親が発言してい
くことが望ましいと思います(子どももまたその成長段階に
応じて、自らが意見表明者になるよう周囲が援助していく姿
勢が望まれます)。けれども、中にはさまざまな事情によって
声をあげることができない子ども、保護者がいます。ゆくゆく
は、子育て支援総合コーディネーターには、そうした「声なき
声」を拾い上げ、代弁者として社会に向けて発信する機能も
期待したいと思います。







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Last updated  November 22, 2008 03:20:36 PM
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つばき@ えええ 身障者の車椅子ユーザーからするとかなり…
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