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December 8, 2008
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杉山です。

このところ体調がいまいちで、先週末の京都出張も、
最初は日曜日は嵐山に行こうと画策していましたが、
「やめたほうが無難。早く帰ろう」と、心に決めての
出発でした。

が、手配したツアーの切符は、融通がきかず、予定通りの
新幹線に乗らないと、自由席すら乗れないらしく。

「ううむ。人のいない京都に行きたい・・・(そんなところが
あるのか?)」と
どこに行こうか悩みながらの土曜日でした。


事前にチェックしていたのは、上田さんの『がんばれ仏教』にも
紹介されていた法然院。このお寺は大学時代、未公開寺院の公開
中のガイドのアルバイトのご縁で、2度ほど訪ねたことのある
お寺です。

そのひっそりとした、でも粋でおしゃれなたたずまいが好きで、
しかも阿弥陀様の周りを25輪の生花を菩薩にみたてて並べる
「25菩薩の散華」というのが、なんともいいなーと、思って
いたのでした。

でも、拝観はできないようだし、中にも入れないかもなーと
思っていたら、講演の主催者であった京都文教短期大学の学長
さんが「行ってらしたらいいですよ。お庭には入れますよ」と
おっしゃったので、「じゃあ、そうしよう!」ということに
なりました。

・・・・・・・・・

翌日、働きたい女たちのネットワークの吉田さんにつきあって
もらい、一路法然院へ。
そうそう、かやぶきの山門は、仰々しくもなく、きりっとして
でもやわらかく、わたしたちを迎えてくれるのよ。

最後の紅葉は、見上げると、はらはらはらと何枚もの葉を
落とす。

阿弥陀様のお参りもでき、黄色い菊の花が散華されているふぜい
も見ることができました。

と、見ると、「NPO法人和の学校の文化祭でーす。よかっ
たらお立ち寄りください」と、学生さんらしき人の声。

お寺の書院で、講話があるらしい。
「なぬ?山折哲雄さん?」
最近、仏教チェックのさかんなわたしは、その著名な文化人でも
あり、宗教学者でもあるお名前に、「ほんまかいな?」の気分で
した。

「これは、ここに来て、この話を聴きなさいってことや」
と、吉田さんがおっしゃるので、
「きっとそうだ」
ということで、ともかく、流れに身を任せ、山折さんのお話を
聴くことにしました
(ついでに法然院の中に入れたのも、ラッキー)。

・・・・・・・・・・・・・・

山折さんは日本文化の伝承の話などを紐解きながら、今と昔を
結びつけてお話してくださいました。

なぜか日本は、観音様を女性にしてしまい、赤ちゃんを抱かせる。
母子信仰の篤い国なのだという指摘に、
「むむ・・・」と、うなるわたし。

もちろん、軽はずみな「母性神話」でそんなことを言っている
わけではない山折さんは、男女共同参画は、もちろん正しい。
だけれどもこれまでの日本人の培ってきた歴史のなかで、
母子観音的な信仰や思いを持ってきたことを認め、その先に向か
う必要があるのではないか・・・といったお話しをされました。
「お母さん、母たるものを再認識する必要があるのではないか」

「そんなことわかってる。だから『今こそ見せてよ お母さんの
 そこぢから』って言ってるのよ」
と、心の中で思ったわたしは、質問タイムになるとすかさず、

「男女共同参画を超えて、母たるものに何を期待できると思われ
 ますか?」と伺いました。

山折さんは、
「男性的な戦略は行き詰まっています。これからは、日本の
 母親たちがこれまでやってきた 受容してひっくり返すという
 力が求められているのではないかと思います」
といったことを教えてくださいました。


「受容して、ひっくり返す」
ひー。
なんてこと。
そうくるか。
参った~~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

帰る時間まで、今度は法然院の住職梶田さんのお話を聴くことに。

いかなる存在も因(原因)と縁(条件)が整うことによって
存在するという縁起のお話を聴きながら、

ダライラマ → 上田紀行 → 法然院 → 京都文教短期大学
→ 紅葉 → 和の学校 → 山折哲雄さん → 梶田さん

と、条件が整わなかったら(ご縁がなかったら)、こうは
ならなかったのだなーと、つくづく感嘆した京都の昼下がりでした。


わたしは子育て支援じゃないんだよねーと思うことが
時々あります。

歴史が好きで、文化が好きで、「和の学校」みたいな活動の
ほうが実はしっくりゆくのです。
学芸員になりたかったと思うときもあります。

哲学の道のすぐそばでのんびり暮らしたい、
どうしてわたし東京になんか行こうと思っちゃったんだろう?
と思うこともあります。

でも、かつて学んだ日本史のひとつひとつが、
全部、「今」につながってきていて、
「無縁・公界・楽」で、それはアジールで、聖域で、
女性も寺も聖なるもので、自由と自治を人は求めて
きたのだと、子育て支援や4つ葉プロジェクトの活動と
重ね合わせて納得してしまうのです。

日本文化の巨人、山折さんから、「母子観音」。
「受容してひっくり返す」
ときたものだから、

「杉山さんは、子育て支援やれってことですよ」
と、吉田さんに笑われました。

具合が悪かったことをすっかり忘れた2日でした。
吉田さん、サコさん、宇治のみなさま、本当にありがとう
ございました。








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Last updated  December 8, 2008 11:22:15 AM
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