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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
杉山です。
昨日のわたしのブログを読んでくださった方が、 「後継者は世界中の子どもたち。 世界の片隅で一所懸命生きることが、後継者を 育てること」 と、メールを書き送ってくださいました。 知っている人、近しい人、どんな価値観を持っていて どんなふうに心をくだき、文字を連ねているのかを 想像できる相手からのことばは、倍増して届くなあーと、 涙ぐみながら読ませてもらいました。 池田晶子さんの『人生は愉快だ』(毎日新聞社)を 読みながら、 「我々の人生とは言葉そのものなのである」 という一文に、本来、確かにそうなんだろうなあ・・・と 思っていたのでした。 「正しく価値のある言葉は、正しく価値のある読者には、 必ず届くことになっている。我々にとって本質的な価値は 不動だからである」 そのとおりだと、思います。 言葉というやつは、難しい。 「共通」のつもりで使っているけれど、「同じ」ではない。 同じように使っていても、伝わり方が全然違ってしまう。 表層的な言葉から、深い言葉まで。 いくつもの層になっている。 (個人の好き好きだけど、わたしは表層的な言葉が、なぜか 生理的に受け付けない。うそよりきらいなぐらい) ものを書くのを生業にしている人は、 ことばが人の目に触れる機会が確かに多くなるのだけれど、 一所懸命生きる人は、言葉そのものを大量に生み出すことは しないかもしれないけれど、 伝わるものも、伝わり方も、まるで違うのではないだろうか。 量ではなく、質。 もはや、どう生きるか・・・ 予定を書けとか、目標を掲げろとか、必ず評価しろとか、 そんなようなテクニックに走るのではなく、 世界の片隅で 一所懸命生きること。 で、十分なのではないかしらん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 5, 2009 12:25:48 PM
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