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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
杉山です。
わざわざ時間をかけて、お金を払って出向いて 行った先で、こちらの事情を十分承知で、 泣かされるぐらいきついことを言われて、 「ずいぶんよねっ」 と、夫にべそをかいたりしたら、 「まあ。あなたにそこまで言える人はそうそういないから」 と、言われました。 そうなんだよなあー。 43歳にもなると、叱ってくれる人ってのは、本当に 少なくなります。 口当たりのいいことを言って、人間関係を円滑にして おいたほうが、全然楽だもの。 それに、表面的に見たとき、あの時のわたしには、 「何の落ち度」も見当たらなかったですから。 つくづくと、しみじみと、「プロの仕事」というのを 身をもって教えていただいた気がしています。 時間をかけた甲斐、お金をかけた甲斐が、 ものすごく!あったと、 「ずいぶんだー」と思いながら、わたしはとっても そう思っているのです。 てなわけで、 厳しいことは、 「この人になら言っても大丈夫だろうな このタイミングで言っておこう」 と思わないと言わないと思います。 どうぞ、よろしくね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ところで、本題ですが、今朝の朝日新聞の辻井喬さんの コメントは、わかりやすくて、示唆に富んでいたので、 こちらにもご紹介しておきたいと思います。 デパートはもう古いって辻井さんがおっしゃるあたり、 糸井重里がコピーライターで、セゾンが破竹の勢いで シブヤを制覇していた頃を知る者としては、 「あああぅ」 と、うなってしまいます。 「市場経済そのものはすぐれたシステムです。 ただし、人々にとってプラスに機能するためには、 前提が3つある。 第一に、競争している当事者同士が互いに相手の ことを配慮すること。勝つだけが目的ではありません。 第二に、利潤目的ではうまく運営できない領域、 すなわち教育、警察、上下水道などのインフラ整備が しっかり運営されること。 第三は、リーダーたちが自分の経済活動が社会にどう いう影響を与えるかに関心を持ち続けること。 この3点です。」 そして、近年どこででもよく言われることではありますが、 「共同体の再評価」。 派遣村で年を越した方たちのインタビューで、 「人のありがたみをこんなに感じた年越しはなかった」 といったお話がいくつか出ていたのですが、 たぶん、ネットカフェじゃ、ダメなんだ・・・ と、思います。 人間って。 そして、最後に、 「日本は極にはなんていないでしょうし、私はならなくて いいと思っています。 今よりは小さい、でも絶対平和という理念を強く打ち出す ことで、独自性を発揮する、どこの極にも属さない国。 日本は本質的に通商国家です。良質な製品を作って、 貿易で成り立っていく。それこそが、本来の、日本の 生きていく道でしょう」 「通商国家」と聞いて、まっさきに浮かんだのは 塩野七生さんが描いた、「都市国家 ベネチア」でした。 あんな感じかなあ?? だといいなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 12, 2009 09:38:40 AM
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