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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
杉山です。
當間さんも紹介してくださってますが、 日本評論社から 『はじめよう!子育て支援・次世代育成支援』 という本を刊行いたしました。(く、くどい??) 子育て支援って実際どんなことやっているのかわから ないのでは話にならないわと思ったので、 地域子育て支援拠点の「ひろばボランティア」 として、NPO法人こあら村、世田谷子ども・子育て 総合センター 一時保育ボランティアとして、 ファミリーサポートセンター、公民館保育、 NPO法人「あい・ぽーと」 家庭訪問事業として、 子育て支援グループアミーゴの「マザリング・ベル」、 ホームスタート・ジャパン を紹介し、そのほか一般的な支援として、 プログラム提供、学童期の放課後のサポート、 里親、民生・児童委員、主任児童委員、地域行事の お手伝い、などを紹介しました。 で、NPO法人が独自の活動としてがんばっている 事例として、 チャイルドライン NPO法人日本グッド・トイ委員会の 「おもちゃコンサルタント」、 ファミリーハウス と、NPOではありませんが、どうしても紹介したくて 「メンタルフレンド」を紹介しました。 ここの取材は全部當間さんにお願いしました。 ありがとうございました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ で、本題。 今朝の朝日新聞に湯浅誠さんのコメントが載っていました。 湯浅さんのことは、実はまだ本も読んでいなくて、 『反貧困ー「すべり台社会」からの脱出』岩波新書 を出したり、派遣村の村長さんだったり、といった 断片的なメディア情報でしか知らないのですが、 その断片からも、 「この人、ほんと無駄のない動きをする人だなー」 と、うかがい知ることができます。 派遣村は、問題を「可視化」させたことにも大きな意味 があるといった指摘もありましたが、わたしたちのような 子育て支援を通して、社会の問題を考えたり、改善して いきたいと考えている一般市民にとっても、彼の動きと 発言は大いに参考になるところがあると感じています。 それをわかってやってるところが、憎い(笑)。 「もちろん一気に政治や社会の見方が劇的に転換する ことはありません。個別対応・社会運動・政治的な 折衝に同時に取り組まないと事態は好転しません」 はい、わかりました。 ミクロ・メゾ・マクロ・・・ですね。 「高度な知的財産と技術を保有した人たちが、その “溜め”を社会全体のために底上げするようにして 活用する。そのような循環を夢想しています」 わたしも夢想しています。 そして、「高度な知的財産と技術を保有した人」 というのは、ごく一部の限られた人のことではなく、 みんな持っていると、思っています。 特に「子育て」分野では。 高度な知的財産ってものの内容も、いわゆる一般の 知的財産とは違ってくるし。 高度な「愛」や「智慧」が必要。 技術ってやつもいわゆるものづくりの技術とは違う 技術。コミュニケーションスキルとか、人の傷みを 感じる感性とか。 で、それって、持っている人のお給料が高いわけでも 学歴が高いわけでもないので、なんだかありがたがら ないのだけど、みんな持ってる。 それを、生かしてほしいんです。 「論壇の役割は研究と教育、そして知識の普及・還元 があるでしょう。 市民としての責任と言ってもいい。 知識を普及し、他人と補い合って活用し合っていく ことが、社会を社会たらしめ、単なる人間の群れでは ない位相を作り出すと思います」 ってなわけで、『はじめよう!子育て支援・次世代育成 支援』も、わたしが知りえた子育て支援というものを、 実際にやってみたい人、やっている人が多少なりとも 参考になるような視点で書いてみました。 社会全体の底上げのための、ささやかな一助となれば 幸いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 29, 2009 11:06:50 AM
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