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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
杉山です。
『おとながこどもにできること』。(春秋社刊) 題名にひかれて、そして、本の体裁というか たたずまいにひかれて、購入しました。 これは、シュタイナーの理論に基づく子どもの 育て方についての、エッセンスがとてもやさしい 文体で、丁寧にでも簡潔に、いい感じで、書かれています。 シュタイナー? 何それ。 何かの思想に寄ったやり方って、洗脳されそうで、 抵抗ある・・・ って人も多いと思うのですが、では、あなたは 何をよりどころに子どもを育てているのですか? って話で、 食わず嫌いは、損することもあるから。 いろいろな考え方を調べて、 それをうのみにするのではなく、そこから自分なりの 子どもの育て方のよりどころをつくっていくのは 大切なことのように思います。 (とびら) 正解のない子育ての時間を 今日も生きてゆく 世界じゅうの勇気ある お母さん、お父さん--- それからまわりのたくさんのおとなのみなさんへ (目次) こんにちは 1.まえもって感じとる いっしょにやってみる あとからふりかえる 2.できないことを知る 気長でいる 奥まで見る 荷物を持つ 3.こどものじかん 4.カミナリはまっすぐ落とす スリッパはおいておく 見て見ぬふりをする まちがえる 味方になる 5.くるみをみつける うたをうたう さようなら なんか、ひらがなっていいなー。 本当に読みやすい本なのですが、きづいた文章を 抜粋してみます。 「子育て」はなにから成り立っているのでしょう。 それは、じょじょにわたしたちおとなが彼らこども から離れていく、ということです。(P121) こどもであるということは、 おとなが入ってこない空間をもつということ。 こどものみがもっている空間があるということ です。(P130) たいせつなのは、もし失敗したり、まちがったり しても、いつでもそこから「学ぶことができるよ」 ということ。それは「未来を心配しない態度」 ーー「学ぶ力」なんです。 どんな社会であれ、その社会に負けず、 じぶんへの信頼を失わずに生きてゆけるということ です。(P141) 学びの前提となるものはなんでしょう。それは 世界と感情的な関係を持つということ。(P161) 問いをもつということは、 世界と関係をもとうとすることです。(P163) なんの期待もなく、100パーセント信頼している。 じぶんが生まれてきたこの場所が、ほんとうに、 優しい、いいところなんだと。ほんとうにその場所が 信頼できるかどうかは、重要なことではないんだと、 ほほえんでいる。 親の愛は、あなたを信じてやってきた子どもの愛に 応えるだけなんだと、シュタイナーは言います。 そのことに気づけるかどうかだ、と。 たとえあなたがどんなひとであったとしても。 (P189) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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