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March 11, 2009
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杉山です。

もうちょっと待つと、桜の咲く季節ですね。
我が家の息子ちゃんは、一浪のすえ、そして難産のすえ
ようやく志望校に合格することができました(号泣泣き笑い)。


2000年、文部省のお役人だった寺脇さん(当時)に、
「杉山さん、これからは多様な選択肢から自己責任で
選ぶ時代なんですよ」
と言われ、

思春期、多様な選択肢を与えられたことがなく、
選んだこともないわたしは、この学校制度の変化に
ひどく動揺し、夫婦でシビアに語り合い、
当時小学生だった息子の中学受験を決めました。
中学受験専門のN研に2年通わせ、無事念願の男子校に
合格した日には、「これでもう大丈夫」と思ったもんでした。

一浪も想定内だったのですが、A判定の滑り止めのつもりの
私大の不合格は想定外!!

一番想定外だったのは息子で、ひどい落ち込みようでした。

滑り止めのつもりで受けた大学が不合格とわかった日、
久々にメリルストリープの「マンマ・ミーア」を観て、
「やっぱ大人のいい女になりたいわ」なんて、うっとりして
帰宅すると、幽霊のような顔をした息子ちゃんが、放心
状態でわたしの帰りを今か今かと待ってました。

その日、わかったことは、彼は確かに勉強はしてきたが、
「受験勉強」はしてこなかった、ということでした。

わたしたちが大喜びで入ったその男子校は、教科書を
ほとんど使わず、先生がわら半紙にレジュメを作って生徒に
配る学校です。そこが気に入ったのは事実ヨ。
でもね!!

おい、K塾、どうしてくれるんだ!!
とも思いますが、それはちゃんと自覚できてなかった
息子の責任でしょう。

さくら

志望校の国立大学2次試験の1週間前、生気の抜け
切った息子を前に母のしたこと。

彼が勉強し忘れた他の学科(彼は地理が大好きなので、
その勉強しかしてこなかった)「現代社会」「政治経済」の
直前チェック参考書の購入&
「この2冊を試験日まで毎日読みなさい!」の指示。

これまた彼がうっかりやってこなかった、近現代の日本史
と世界史の図版と参考書の購入と、大筋がわかることが
大事だから、「ざっと読め」の指示。

倫社もまったく薄いので、「時間があれば読んでみろ」
と池田晶子さんの著書を手渡す。

赤ホン首っ引きで、どんなテーマが出そうか「やまかけ」
をし、「貧困」、「社会保障」、「国際化」、「教育基本法」
などウィキなどネットでひっぱり、簡単なレジュメを作り、
「とにかく読め」と指示。
先生たちは、あんたの意見なんか聞いてない、ちゃんと
高校生の勉強をしてきたかだけ、確認したいんだと、
念を押す。



そんななか、勉強に集中してほしいのに、急に
「俺って、今まで何してきたんだ?」
「どうして地理がしたいって思ったんだ?」
「俺の生きる意味は?」
とか、突きつけられたようで、

親的には、大学に入ってからのんびり4年間かけて考えて
ほしかったテーマではありますが、
なので、八重洲ブックセンターに行き、地理コーナーに行き、
(ほんと本が少ない)地理学ってどういうものかわかる専門書
を買い、「受験が終わったら、これを読め!」と手渡しました。

合わせてなんだか竹村公太郎さんが気になるみたいなので、
「土地の文明」を買ってやるとともに、「養老さんとは
あたなはたぶん気が合うと思うから」と、何冊か渡しました。

あなたを中学受験させたとき、「多様な選択肢」がたくさん
ある立場に、あなたを置きたかったこと、
中、高、大のエスカレーターも、もちろんありだけど
(あの時の学力だったらそれもありだった涙)、

大学に入る前に、もう一度苦労をさせたかったこと、
そしていま、大学以外の「多様な選択肢」まで含め、
ざざざーっとすごい「選択肢」が、あなたの前に広がっている
という話をしました。

「何をしていいかわからない」
と悩むので、東京賢治の学校で購入した冊子の一文を付箋を
つけて手渡しました。

19歳。
 若者はしばしばこの時期に、ある決断を突然にすることが
あります。
 この年になると、自分は何者であるか、自分はなにをしたい
のかということを探究する意志が生まれてくるのです。
ですから、この時期に知識を詰め込むことのみに時間を費やす
というのは大変有害なことです。

 21歳を過ぎた人たちに、19歳の頃のことをたずねると、
「あの頃はとても苦しかった」と振り返る人がたくさんいます。
この19歳の頃が月の分岐点にあたり、宇宙の影響をとても
受けやすく、危機の時代、挫折の時代だからです。

 危機の時代であることを心得ていれば、その年に挫折をする
体験が起きても、それを不安がる必要はないのです。

(『シュタイナー教育入門』講義録)


人生のこの時期は、危機の時代であると。だから
不安がるな。と。

そして、伝えたのは、赤本に載っていた、彼が行きたい
学部の部長からのメッセージ

 今日の世界では、前例があって、マニュアル的にそれに従う
判断ではなく、前例のないことがらに対する判断が求められて
います。人間が生き、そして生きることをつないでいる条件とは
なんでしょうか。結論はないかもしれません。そして性急に
賢しらな結論を求めないのが健全でしょう。

むしろ、未来を切り開いていくことで、自分たちに課せられた
初期設定を変革し、未来を築いていく作業に、受験生の皆さん
もぜひとも参加してください。


「ほら、あんたに来てって書いてあるよ。
 行ってあげたら」



と、にやっと笑って送り出しました。


「この年になると、親に出来ることなんて何もないから」
とか
おいしいお弁当を心をこめてつくって送り出しました~。
みたいな「お母さんらしいこと」はほとんどしませんでしたが、
息子はそれでいいと思っているようでした。

これでもか、これでもかとダーッと出てくる本の海に、
「ごめん、少し、休憩」。

ふざけるな! お前今まで何してきた!
みたいな、ちょっと変わった母を、少しだけ「すごいかも」
と見直してくれたようです。
(そんな母子を黙って見守り、試験当日の朝に、とっても
おいしい三角のおにぎりを握ってくれた父を、息子もわたしも
尊敬しています)

試験後、結果が出るまでは、案の定、ぼろぼろ。
母も、体を壊し、下痢、嘔吐、発熱で寝込んでいました。

よい結果が出て、「(私大の入学金を納めなくて済んだ
のだから)親孝行な息子さんですね」なーんて言って
くださる方も多いのですが、

むしろ、わたしたちをよく知る友人の、
「息子ちゃんは、母のエネルギーを全部吸い取って、
合格したんだね」のほうが、なんだか、腑に落ちる
わたしです。
「そんな経験ができて、ほんと、よかったね」って
言ってくれたのですが。(でも、そうかもしれません。
やりたくてできることではないですから)


「いまこそみせてよ。おかあさんのそこぢから」

って言ったのは、いつだっけ。

そこぢからを見せるときは、あるんだ、と
つくづく思いました。

準備は大切よ。


知人の30代独身のナースが、
「いやいや、子育てはまったく親の思うようにならない
 って、うちの親も言ってますから」

って言うので、

「次はそれ(婚活)かいい~」って感じですが。

・・・・・・・・・・・・・・・

さくら   さくら   さくら

そんなこんななのですが。

息子が大学生になり、わたしももうすぐ44歳になります。
4つ葉ちゃんも、もうすぐ4歳。
いつまでも「同じ」がいいとはあまり思っていません。

この4つ葉のブログをできるだけ書くという作業を、
自分のために、いったんお休みしたいと思っています。

953件まで書いたので、できれば1000件まで
書きたいなーと思っています。
だから、たまに、ぽつぽつと書いたりしますが、
「がんばって書く」と決めた日々からは、いったん
お休みしたいと思います。

わたしはこういう事情ですが、4つ葉ちゃんは健在です。
今まで通り、可愛がってあげてくださいね。

また、私書箱等で個人的にご連絡がある場合も、できる
だけ対応したいと思いますので、遠慮なく、お知らせく
ださい。

それでは、みなさん、すべてに、サクラが咲きます
ように!!

さくら   さくら   さくら









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Last updated  March 11, 2009 07:43:23 PM
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つばき@ えええ 身障者の車椅子ユーザーからするとかなり…
はるか@ Re:極低出生体重児の親の会に参加(05/14) 何グラムで生まれたかって、別に未熟児で…
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