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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
杉山です。
昨日は、久々の年金部会でした。 昨日のニュースでも各局報道されていたように、 (http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090523-OYT1T00006.htm) 年金制度における世代間の給付と負担の関係などが 発表されました。 1940年生まれ、今69歳の方の場合、負担した保険料の 6.5倍の給付を受け取れるんだけど、 1985年生まれ、今24歳の方の場合は、2.3倍にしか ならないという試算(厚生年金・基礎年金含む場合)。 「年金制度における負担と給付の関係のみで世代間の 公平、不公平を論ずることはできない。」 って書いてあるんだけど、 部会後のニュースを見て、「ああああ。やっぱり数字 だけが独り歩きしている~」と、溜息をつきました。 しょうがないよね、誰がどう見たって、この数字見たら 若い人から不満が出るよ。 ましてや、「派遣切り」とか「内定切り」とか、 夫は「俺らの頃、そんな言葉なかったよなー」と しみじみ言っており。 (わたしたち世代だって、2.7倍なんだけどネ) 部会で、もどかしかったのは、 「数字だけでものを言うんじゃなくて!! わたしたち大人は、もっと、若い人たちに言いたいこと、 言えることがあるんじゃないのかな?」 ということでした。 若い人たちを、がっかりさせたくない。 「どうせ」とか「だって」とか、そんな言葉ばかり 口をついて出てくるような、 世をすねた大人になってほしくない。 だから、わたしたちも一生懸命考えてるよ。 だから、だから。 と。 年金部会はじめ、会議の場に出かけて行ってわかった ことは、 「一生懸命考えている、何とかしようと思っている 誠実な大人は一定数いる」という ことでした。 しかし、メッセージが弱い。 なまじ頭がいいだけに、わかりやすい言葉にして アウトプットしていない(惜しい!!)。 うーん、このキモチ、若い人まで伝わって ないなあ・・・みたいな。 そもそも、4つ葉プロジェクトを始めようと思ったのも、 これだったんだよね。 子どもたちのこと、親たちのこと、一生懸命考えている 人ややっている人が、いるよ!!と、伝えたかったのだ。 もちろん、わたしはじめ、子育て支援をやっている人が 伝えていくのも大事なんだけど、 わたしは、政治家に、ちゃんと若い人たちと対峙して ほしいと、切望しています。 それが、あなたたちの「お仕事」ではないのか。 何年前だったか、国会に参考人として呼ばれて発言した こともあったけど、いろいろ言ったけど、とどのつまり お願いしたことは、それに尽きていたと、今振り返って 思います。 いろいろ大変な時代だけど、 大丈夫だから。 未来はきっと明るいよ。 安心して恋愛しな、安心して子ども産みな、安心して 子育てしな。 子どもたちは、安心して生きていきな。 それを、わたしたちは約束するよ。 と、言ってくれ。 政治家って、それを約束する仕事の人なのだと、 最近、つくづく思う。 役人は、その声を引き受けて、粛々と実務をする人。 そして、わたしは。 わたしたちは。 何をする人? 今の若い人たちのために、子どもたちのために、 これから生まれてくる、まだ見ぬ世代のために。 何をしますか? 年金制度の財政検証の試算の数字を出すだけでも、 ものすごく大変なことだと思う。 100年たっても安心のプランを出すのも大変なことだと 思う。 そういう意味では、この国の国家公務員は優秀だ。 せっかく出してくれた数字を見て、ヒステリーになるの ではなく、その数字を使う知恵・・・。 それは、ものがたりをものがたること、のように思う。 わたしたちはどんなふうに生きてきて、 これからどんな未来を生きたいと願っているのか。 若い人たちと、ともに、どんなふうに生きていきたいと 願っているのか。 数字ではなく。 ことばで。 ものがたりを語る。 100年の安心のものがたり。 飽きもせず。 誠実に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 27, 2009 07:54:02 AM
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