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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
杉山です。
昨日、ちょっとショックなことがあって、 ああ、今日の朝刊が休みでよかった・・・と 思いました。 この国で、戦後、高度経済成長にわたり、 子どもを育ててきたのは、女だ。 働いてようが、専業主婦だろうが、パートだろうが、 なんだろうが、女だ。 保育士のほとんどが、女だ。 子育て支援やってるほとんどが、女だ。 専業主婦でもんもんとしていて、働きたいと 切に思って、もがいていたわたしを引っ張り上げて くれた人は、みんな女だった。 子育て中のあなたの話を聞かせて下さいと頼む わたしの取材に協力してくれた人のほとんどが、 女だった。 「専業主婦のことが分かる人に入ってほしい」 と、わたしを審議会に抜擢してくれた人は 女だった。 「わたし、男女雇用機会均等法世代の女性って バカだと思ってたんですよねー。でも、杉山さん たちをみてそうでもないと思うようになった」 と、笑って話してくれた、その法律ができる過程を つぶさに見ていたその人も女だった。 あの法律は女たちの悲願だったと、 教えてくれたのも女だった。 「子育てなんて、お金かからないでしょ?」 「生んだんだから、育ててよ。ただで。愛で」 って言うのは、女じゃない人。 だから、専業主婦ならアンペイドワークだし、 子育て支援なら、ボランティアに毛が生えた程度だし、 保育士の給料は、安いままだ。 そういうことだ。 「女の不毛な対立を、高みの見物をしている人がいる」 と教えてくれたのも女だ。 孤独なのは、女。 本質からずれた、くだらない対立を、つつしみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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