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July 15, 2009
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杉山です。

景気の悪さみたいなものは、なんとなく感じざるを
得なかった北海道の旅ですが、いつもいつも「活気に
あふれている」なんてのは、実はウソで、
「もしかして、暮らすってのはこういうものなのかも
しれないなあ」
と、少し思ったりもしました。

礼文島、利尻島、知床半島にしても、まさに、今が
かきいれ時で、一年を通して最も季節のよい、この時期
に、一年分の収入を稼いでしまおうということでもある
んだそうです。
(韓国や中国などのお客さんがメインなんだそうですが、
 今年は減少傾向のようです)

ともかく、ゆっくり巡れたこともあり、急ぎの旅では
なかなかみつけられない、その地域の横顔が見れたのは
収穫でした。

なかでも本当にびっくりしたのが、地域の文化度の高さです。

「なんなの?この博物館!?」と目を見張った博物館。
斜里町立知床博物館には学芸員が
3人いるのだそうです。
毎年特別展を開催し、きちんとした便覧資料を発行。
職員がクジラの解体もするようで、迫力が違う。

夜の動物探索教室を開催したり、けがしたオオワシの
保護をしたり、斜里町の歴史を紐解いて公開したり、
知床が世界遺産になるときには情報収集・提供の拠点に
なったそうで、地域に根付いていて、粛々と、意味ある
仕事をする、

うまく言えないのですが、つまり、わたしはこーゆー感じ
の仕事がしたいんだな・・・と思ったのでした。

北海道といえば、自然と海の幸。
観光客(&通りすがりのおいしいとこどりしたいメディア)は
そんな「お約束」で動くわけですが、

そこで暮らす人たちは、その「お約束」を果たしつつ、
自分たちの暮らしも大事にしようとしているわけです。

「そこ」が、すごい。強いなあ。
(離婚率も全国一というし。我慢なんかしてられないのかも)
つまり、それは「誇り」なのかもしれません。

(ちょっとびっくりしたのが、自民党のポスターの多さ。
 人がまったくいない北のはずれでさえ、ピカピカの
 武部さんと高橋北海道知事の並んだポスターが貼って
 あったものね。それと「大地」のポスターも)

で、今日は旅先でみつけた、北海道を舞台とした絵本を2冊
紹介します。

一冊目が、礼文島を舞台にした絵本。

北の島だより 杣田美野里・中島祥子著 岩崎書店

北の島だより.jpg

東京在住のライター、写真家だったそまださんが、
礼文島に魅せられて一家で移住を決めたのが90年代
初めのこと。島で暮らしながら、子どもとその自然を
思いきり満喫してできた絵本がこれです。

春夏秋冬それぞれにこんなことして遊べるねといっ
た暮らしの様子が丁寧に、楽しく描かれています。
写真とわかりやすいイラストで構成されているので
読んでいるこちらも楽しくなってしまう一冊です。


もう一冊は、知床で見つけた本。

漁師とヒグマ 寺沢孝毅 文・写真 福音館書店
090714_075748.jpg

福音館書店の月刊絵本は定評があり、ご存じ、
こどものともシリーズがおなじみなのですが、この
「たくさんのふしぎ」シリーズも、スゴイのです。

一流の作家が、子どもたちのために、知恵を振り絞ってすばら
しい作品をつくろうとする、その誠実な仕事が福音館書店の
福音館たるゆえんなわけですが、
こ、この本が700円で買えちゃうの?
というところも、うれしい。

カラフトマス漁の漁師と、ヒグマ。

その仕事ぶり、激しい自然、ヒグマのかっこよさが、
すばらしい写真で展開します。

いずれも「知床で生きる」、「ここでしか生きられない」
と決めたものたち。
漁師大瀬さんはヒグマとの「共存」の道を模索します。

 大瀬さんは、魚をとる仕事が安全にできさえすれば、
ヒグマと関わりを持たず、距離をおいています。
「おれらは生活のために、ここで仕事をするし、クマも
 クマなりに食べ物を探して生きている。これからも
 いっしょに暮らせるんじゃないのかな。

 どちらにとってもたいして邪魔にならないことだから・・・」


それが、自然のなかで自然の恵みをいただいて
生きるもののルール。

そのルールをわきまえるために、子どもは教育を受ける。
たとえば、上記の杣田さんの絵本を通して、
たとえば、知床博物館の展示や季節ごとの体験教室を通して。

洞爺湖でサミットが行われたこと、
アイヌの人権回復、先住民族として認められたこと等々、
先端いってる・・・と、理解した旅でした。






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Last updated  July 15, 2009 09:36:51 AM
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