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August 26, 2009
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杉山です。

いよいよ衆議院選挙も終盤。週末に東京を離れそうな予感も
あって、昨日期日前投票を行ってきました。
びっくりしたのは、受付で並んだこと!! 老いも若きも
投票に行ってました。

もう一つ、今回の選挙で、うちの息子が「選挙デビュー」なん
デス(感無量)。
そうそう、先日は国民年金保険料納入のお知らせもきましたわん。
(収入ないけど、保険料納めなくっちゃいけないんですわん。
 収入ないから、納めなくていい奥様も多いのに、ですわん)

この平成元年生まれの小僧は、いろいろな意味で時代の節目を
わたしに教えてくれる存在です。

で、子ども手当だなんだかんだと、「うまい話」がおそらく
若い親たちのところに降り注いでくるであろう・・・(そうなって
ほしくて、わたしは4つ葉をやってきたわけでそれはウエルカムなん
だけど)と、先読みして、今回の書評です。

それは、親たちには「選択眼」を持ってほしいということです。
いろんなもののなかから、自分にとって必要なものを選ぶ目。


わたしごとですが、わたしは18歳で親元を離れ、社会に飛び出
した時、自分に何の「寄る辺」もないことを自覚して、相当
びびってしまった記憶があります。
その18歳の夏に、手に入れたものは、白洲正子と網野善彦です。
いまだに血肉にしきれてないお二人ですが、このお二方のおかげで
わたしの読書人生、いや人生そのものが、ものすごーく!豊かな
ものになったのは、間違いがありません。

白洲さんにひかれたのは、美を見抜く眼です。
審美眼。目利き。
美は本質なんだと思います。
彼女の選択眼の一等は、白洲次郎を選んだことだと、わたしは
思っているんだけど、ま、次郎だけでなく、彼女はものすごく
いい男を、たっくさん、選んでます。

選ぶ。それは、相手ととことん、格闘すること。
で、相手は一級品の男(とモノ)ですから、選ばれないと
つきあってもらえない(注:でも次郎以外、恋愛してません。
恋愛じゃダメなんです)。
だからそのために、半端じゃない努力もしています。

そこについては、彼女自身のたくさんある本を読んでもらって、
「華族のお姫様だから、こんな暮らしができるのよねー。
 土台わたしたちとは違うのよねー」チックなひねたつきあい方
では、結局なにも得られないので、ご用心。

で、そんな彼女の著書の一冊から。

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改めて読み直してみたのだけど、ここから若い親に「選択眼を
持て」に至るまでには、相当距離がある、どうしよう・・・と
途方にくれて、あちこち「青山二郎」で検索してみたら、
すごくいい、これなら、いまどきの人でも入りやすいかもという
文章を見つけたので、紹介します。

茂木健一郎さんのブログより。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2008/06/post_b4f4.html

脳の学習のメカニズムにおいては、自ら能動的に選び取る
ことを積み重ねていった時に、もっともすぐれた結果を得る
ことができる。

自分が選択し、その結果を引き受けるということを繰り返さ
なければ、脳は「本気」になって学習しない。選択の時代の
到来したということは、脳にとって数々の学習機会があふれ
ているということを意味する。

 「ぼくたちは秀才だが、あいつだけは天才だ」
 日本を代表する文芸評論家、小林秀雄をしてそう言わしめた
青山二郎は、骨董の鑑識眼において卓越したものをもっていた。
その研ぎ澄まされた感性は、たとえ失敗しても良いから、選択
を積み重ねることによって磨かれていった。


孫請けで、すっごく気が引けるのだけど、わたしの言いたかった
ことがうまくそこに書いてあって、そうなの、そういうことなん
です。

これで、チャンチャンにしてもいいのだけど、それじゃー
あんまりなので、本のなかから、一文抜粋します。

本物の中にもほんとうの本物と贋の本物、--見かけだけ
のもの、との区別はあるからだ。
どこから見ても間違いなく立派な人間で通っていても、
見る人が見ればおのずから違いはあるように。

銘柄にとらわれず、外観に惑わされず、本物の中の本物を
発掘するのが青山二郎の志したことである。

「創造」といったのはそういう意味で、一旦ごとくすれば
万事に通ずる目をもつことであったから、命を賭けることも
辞さなかったに違いない。



自分に根っこがないから、ランキングだとか、有名人の言う
ことだとか、

「みんなそうなのねー。わたしだけじゃなかったんだー」
みたいな、似たようなオトモダチの体験談とか、
に振り回されて、ふらふらになって、間違ったものを
得々として選んでみたり。

「わたしってダメなママ?」とか言ってみたり、
「こども産んでやったんだから、社会はわたしにひざまずく
のよぅ~」みたいな、ちゃっちなカタナを振りかざしてみた
り(こ、こどもが困惑しますんでこれは、およしになって)、

先輩ママ(わたしのことです一応)は、
「いたいなー」と思いながら気の毒がって見てみたり、
せつなく感じたり、しています。
それを、昔の大人の方たちは「親の顔が見たい」という
ワードで率直に表現したんだと思います。

んで、命がけで、自分の根っこをつくる努力をしておけば、
赤ちゃん期の子育てなんぞ、その後の修羅場に比べたら
どうってことないっすよってのは、言える。
(まだまだ道半ばですが)

そうねーたいへんねー。わかる、わかるー
って言ってくれるおばちゃんも、ときには大事だけど(笑)、

それで満足している、あなたじゃないはず。

良薬は口に苦し。
ってことを知っている人は、苦くて、かたくて消化に時間が
かかるけど、きっとそうだ、というものをちゃんと選べるように
なると思います。

子どもの世話で大変で~~って言いながら、大人の読む本を
ほとんど読めないママたちが、
「みんなそうなのねー、わかるーわかるー」って言っているけど
(そんな「みんな」、百害あって一利なしじゃん)、

そこにどうしても入れない、ママと呼ばれることすらちょっと
違和感のある女性は、やもたてもたまらず、難しいことが
たくさん書いてある本を手に取り、ガツガツ食べようと思うけど、
歯が立たなくて、悔しくて、でも、何度も何度もチャレンジして
います(大丈夫、わたしは、そういうあなたを知っているから)。

いま、気づいた。
子育てが「つらい」のは、ほんものを最初から知っている子ども
の視線が、つねに、彼女に向けられているからだ。

子どもがうれしいのは、きっと、
悔しくて、うまくいかなくて、どうしようどうしようと
悩みながら、でも、懸命に自分の根っこをつくろうつくろうと
している母の背中をみつめることだと、わたしは、思うよ。






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Last updated  August 26, 2009 01:10:57 PM
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