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October 14, 2009
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杉山です。
一昨日は少子化対策特別部会でした。

新聞等で報じられていることがリアルに繰り広げられ
ている、永田町や霞が関という場所は、一種独特の緊迫感
のある場だなーと、つくづく感じます。

自民党が与党の時につくったある種の秩序が、目の前で、
ガラガラと崩れていく。
それは、いいことなのか、悪いことなのか。
まだ、わからない。

「子どものために」「子育て中の親のために」と、重ねた
議論はいったいどうなってしまうのだろう・・・
それが、わたしたち以上に、「子どものために」「親のた
めに」と思い、実践している人たちに引き継ぐことができる
のなら、喜んで、そのノウハウも含め、わたしたちはバトン
を手渡すだろう。

子どもや、子育てでヒーヒー言っている若い親たちを
「政争の具」にして平気な人、「食いもの」にして利を得よ
うとしている人、そんな品の悪い人にだけは、何もゆだねた
くない。

それでも断片をわがこととして見れるポジションにいるわた
しはまだましだと、思っている。
地方で、現場で、毎日ひとりひとりの親子と向き合い、
わたしたちの事業、これからどうなるんだろう・・・と気を
揉んでいる人たちのことを思うと、わたしに何ができる?と、
思ってしまうのだ。

なんとかなる、なんて気休めを言う気もないし、
こんなときだからこそ、みんなで歌でも歌おうよ~~と、
危機を見て見ぬふりして、十分な議論も行わず、楽しい
ふりをする気もない。

で、選んだ一冊。

それでも、日本人は「戦争」を選んだ 朝日出版社 加藤陽子

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それでも日本は・・・ではなく、それでも日本人は・・・だ。

日本、と言ってしまうと、国の方針を決める偉い人を
さすだけで終わってしまい、オレら知らんうちに巻き込
まれたという印象になりがちだけど、そうではなく、
日本人。

あなたもわたしも、日本人は、戦争を選びましたね、
ということ。

なぜ?
その重い問いかけを、繰り返し繰り返し、自分に問い、
資料にあたり、考え、本を書き、講義をしている人の本。

本書は、栄光学園という中高一貫の進学校の歴史研究会の
メンバーを対象に5回にわたって行った講義の内容を一冊に
まとめたものです。

大学の先生になったわたしとしても、そして、20歳の息子
をもつ母としても、内容と同じぐらい、この企画に対して
勉強になることが多かったです。
東大近現代戦争史の最先端の知の授業を受ける喜びを、彼
らはわかっていたかしらん?(って、やりとりを読んでい
るとかなりわかっている感じがしました)

ギリギリの局面で、日本の幹部は、中国の幹部は、イギリスは
アメリカはロシアは、何をしたか、何を決断したか。

あとから「あの時、こうすればよかった」というのは
よくわかるけれど、その時は、それが「あの時」だったか
どうかはわからない。

直感だ。たぶん。経験と、知識とで研ぎ澄まされた直感。
今、ここでこうしなければ、一生後悔するのではないか・・・?
というタイミングに気づくカンと、その時に正しく動く
すべをもっていること。

それが大事のように思った。

軍部の中国への進軍を認める御前会議を行ってしまった後、
これは取り返しのつかないことではなかったか?と気づいた
斎藤首相が、侍従武官に向かって、天皇自身に作戦の中止を
求めたいと進言。
天皇自身も、そうしたいと希望したものの、
そんなことをしては、天皇の権威が損なわれるとの体面重視
の側近の反対によって、撤回は行われず、軍はそのまま
進軍した。
そして、これまた日本の体面を慮って国際連盟からの離脱。
孤立していく日本・・・。


「このとき、斎藤首相と天皇の考えのとおりになっていれば、
 日本の歴史はまた別の道を歩んだかもしれないと私は思い
 ます」


ミスにミスを積み重ね、ミスをこっそりなかったことにしながら、
まだまだミスを重ね。

それは、もう、やめたいのだ。

賢明なリーダーを選ぶことはとても大切。
でもそれで満足・安心していては、危険。
自分自身が、常に正しい選択ができる人であるよう、
自分を磨いておくことが、あの悲劇を繰り返さないことの
もっとも大切な手段のように思う。

戦争嫌いといいながら、広島・長崎にも行ったことがなく、
戦争の勉強もしたことがなく、感情的にいや・・・だけでは、
たぶん、防ぐことはできないだろうと思う。

高校生相手に行われた講義の内容なので、
そんなに難しくはありません。

子育て中のお父さん、お母さんには、ぜひ一読して
いただきたい本です。

 私たちは日々の時間を生きながら、自分の身のまわりで
起きていることについて、その時々の評価や判断を下す際、
これまた無意識に過去の事例からの類推を行い、さらに
未来を予測するにあたっては、これまた無意識に過去と現在の
事例との対比を行っています。

 そのようなときに、類推され想起され対比される歴史的
事例が、若い人々の頭や心にどれだけ豊かに蓄積され
ファイリングされているかどうかが決定的に大事なことなの
だと私は思います。

 多くの事例を想起しながら、過去・現在・未来を縦横無尽
に対比し類推しているときの人の顔は、きっと内気で控えめ
で穏やかなものであるはずです。


というあとがきはふるっている。

歴史ドラマは、いつも、ヒーローを生みたがり、ヒーローは
かっこよく、血気盛んで、見ている人をわくわくさせる。

でも、現実は、ドラマじゃない。
わくわくさせる、見ている人はいない。

だから、「内気で控えめで穏やか」。
かくありたい。
そんなふうに思います。





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Last updated  October 15, 2009 05:48:27 PM
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