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カテゴリ:月末男☆西川正(ハンズオン埼玉)
先日、某協会主催の保育所長さん向けセミナーがあり、保育士でも学者でもないのに登壇させてもらいました。
「これからの保育所に望むことを自由に話してください」がオーダーだったので、好き放題しゃべらせてもらいました。 こんな保育所と下記3つを提案。 1)みんなで お茶が飲める保育所 2)保護者が「ただいま」って、帰ってくる保育所。 3)「ありがとう」って保育者が言ってる保育所 ------------------------- 1)みんなで お茶が飲める保育所 お迎えにいくと「さあ、さっさと帰ってくださいね」という 雰囲気がすでに漂っている時があって…… 先日、NNNドキュメントで反貧困の湯浅誠さんの特集をしていました。 で、『公設派遣村』の場面で、 大晦日の夜に、湯浅さんが量販店をまわって、 電気ポットを10個買って、宿泊場所に届けるというシーンがあって。 「(お茶を飲むことで) ちょっとほっと一息つける。それで『ため』ができるんです。 たかだかお茶ぐらいっていうのは、 お茶をが飲みたいときに飲める人のセリフですね」 かっこいい~。 間がなくなってきています。時間も、空間も、人の間も。 病院(下記)にも欲しかったのは談話室。 ヤキイモタイムもこのためにやってます。ためをつくるために。 2)保護者が「ただいま」って、帰ってくる保育所。 これはある保育所の所長さんにヒアリングしていたときに 実際に聞いたひとことです。 事務室で所長さんと話し込んでいたら、 戸ががらがらっとあいて、 茶髪の若いお母さんが、「ただいま~」。 保育者の方が「おかえり」はよく言ってると思います。 (うちの保育所でもそう) でも、保護者が「ただいま」と思えている園は、 実はあまりないんではないかしら。 前にも書いたhome away。homeになっているか、と。 家、以外にただいまって思える場所があることは、 人の幸せにとても関係しているような気がする。 homeのless。 お客さんじゃないんですよね。 3)「ありがとう」って 保育者と保護者がお互いに言ってる保育所 (とくに保育者がいってる保育所) 支援とは、何かについて考えると いつもここにいたります。 骨折、入院して、病室でひまつぶしに折り紙をする娘。 「あら、かわいいわねえ」とほめてくださる看護師さんは多い。 でも「あ、じゃあ、一つ注文してもいい」と聞いてくださった 看護婦さんが一人いました。 せっせと折って、わたす娘。 看護師さんにっこりして、 「ありがとう!事務室の机にかざっとくね」 もちろん娘はにっこり。 介助、介護、看護……身体のケアについては、 世話をやき、かたがわりをすることで、ある程度実現する。 患者が言うありがとう、で士気も高まる。 それはわかる。 でも、心をささえるのはそれだけではない。 患者さんに相談できる看護師さんやお医者さんは、 きっとその患者さんから信頼されていると思う。 あなたがいてくれてよかった、というメッセージが いちばんの薬になる。 とくに保育者が自然にありがとうっていってる保育所は、 いい雰囲気が流れている気がする。 そこでは、保護者はもちろん感謝している場合が多い。 (最近はそうでもないと言われそうですが) ---------------------------- こんな保育所にしたいといいつつ、 保育者への要望みたいになってしまった。 わたしなりにそうなるようにどうしたらいいかと、 いつも考えています。 (おかげさまで娘は順調に回復し、退院できました。 メッセージいただいたみなさんありがとうございました。) 今月もよい月でありますように。 年度末、私はぎりぎり暮らしていきます。 みなさんも身も心もおだいじに。 お茶飲み飲みいきませう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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