[ファッション撮影]の記事一覧 | YO-YO　TAYLER　ロンドン発ヘアメイクのお仕事場

新デザイナーズ・ブランドの建ち上げ撮影

(。・・)σポチッランキング巻き返し狙ってます病み上がりで、えっちらおっちら２時間電車に揺られて、ミーティングに行ってきました。来年３月に建ち上がる、新しいファッション・ブランド「Alexander Longe」の、１１月にあるカタログ＆HP用写真撮影の打ち合わせです。今回は、ふてぶてしいエージェンシーからのモデルではなく、モデル学校に通う初々しい生徒達をモデルとして起用します。でも流石、皆モデルを目指しているだけあって、肌も髪もキレイでした♪自分達でしてきたメイクやヘア・スタイリングも上手っΣ（・□・;ノ）ノこのブランドのターゲットは、１４歳～４０歳のプチ・ブルジョワやヤッピー等のお洒落にお金をかけるファッション・コンシャスな小金持ちの男女です。生地をトルコから輸入し、それをブルガリアで専門のテーラーが縫製し、英国に輸入する‥といった、なにやらややこしい経緯のデザイナーズ・ブランド。いかんせん対象がお金持ちなので、ヘア＆メイクのコンセプトは「上品かつ高級感」。う～ん、今YO-YOが正に焦点を置いている「気品」ってやつですな。撮影は、レディース、メンズ、ジュニアに分けて行う予定です。洋服のスタイル的には、レディースはかっちりとフェミニンなパンツ・スーツ、ワンピース、ビスチェ＆カプリ・パンツ、ジュニアとメンズはカジュアルかつデザイン性のあるジーンズ＆Tシャツまたはブラウス＆ジーンズの組み合わせです。発売後は、ロンドン市内で厳選されたデザイナーズ・ブランドのセレクト・ショップのみの限定発売するそう。故に、デザイナー曰く「決してお安くはないぞよ」とのことです（ー∀ー；）さて、このデザイナーの男性。当初、電話で連絡が入り、何度か電話で話し合いをした印象では、「好感の持てる生真面目な３０代後半辺りの、キチンとしたビジネス男性」というイメージでした。んが。当日、指定された最寄駅で彼のお迎えの車を待つことになったYO-YO。そこに現れたのは‥‥‥ビジネスマンやデザイナーと言うよりは、ファンキーなヒップ・ホップ・アーティストのような黒人男性でした。アシスタントは、女王様のような妖艶な出で立ちのブルガリア女性。（なんか濃ゆい組み合わせです‥）このアシスタント女性が、英語の喋れないテーラーの方とデザイナーの間の通訳を。撮影当日は、ジュニア・モデルが７歳～１４歳の男女で、ちびっ子は、やはり同じモデル学校に通うデザイナー御本人の娘さん達だそうです☆ジュニアのヘア＆メイクに関するリクエストは、「モデル本来の魅力を活かして、若々しくフレッシュに☆」です。これは問題ないな‥(　￣＿￣)‥２日間に分けて撮影するものの、１日に手掛けるモデル数１０人‥‥‥来ましたよ、またヘビーなのが‥＿|￣|○早速、ケンタロー＆イッペーのヘアスタイリスト・アシのコンビ２人に確認を取って、「一人頭、５人担当でヨロシク！」ヘア＆メイクアップアーティストのYOUちゃんには、今回メイクに専念して頂いて、抜かりの無いベルベットのような肌をYO-YOとの競演で作り上げたいと思います。いかんせん、くどいですが、ターゲットがブルジョワジィ～ですからね。奇抜でどぎついヘア＆メイクよりも、気高く（←これまたYO-YOの個人的ハードルな）年齢に関係なく好感の持てる、清潔感がありつつも美意識の高いイメージが良いのでわないかと考えると、肌本来の美しさって、一番全体の印象を左右する気がします。そこにモード感のあるアイメイクと、ナチュラルでニュートラル、または上品な色使いのリップメイクを持って来て、兎に角ミドル・クラスの人達にアピール度の高いメイクにしたいと計画しています。その次に同じくらい重要になってくるのは当然ヘアですが‥‥‥デザイン・スケッチを見る限りでは、襟元の詰まった洋服と、襟元がスッキリ開いた洋服と両方織り交ざってます。ファッション・ヘアの基本では、襟元の詰まった服にはスッキリとアップ・スタイル、逆に襟元の開いた服には、ダウン・スタイル‥というのが大前提なのですが‥‥‥これは、拘る必要があるか否か、今、思案中です。要は全体の総体的イメージがヘア、メイク、ファッション‥と上手いこと融合していれば良い訳で、それで上記の基本理念がある訳ですが、敢えて、その黄金律を破るのも、サマになっていれば、ありじゃない？と思ってみたり。既成概念を取り払い、斬新なアイデアを確立出来てこそ、アートでわないか？‥という、よからぬ（？）妄想と願望がふつふつと沸くYO-YOであります‥とは言え、モデル数が多いので、大切なのは全員の統一感。着ている洋服のデザインは違っても、同シリーズ（２００８年春・夏コレクション）の撮影ですから、一枚一枚の写真の印象がちゃんちゃんバラバラでは困りますメイクは比較的統一感を出し易いのですが、ヘアはモデルの顔立ちや髪の長さ、髪質によって、似合うスタイルが違ってきます。因みに黒人モデルも数名居ますからねぇ。これは、当分、撮影当日までYO-YOの中で大きな課題になりそうですランキング巻き返し狙ってます立ち去る前の「ひとぽち」お願いしまっす←清き一票(*ё_ё*)♪YO-YOが参加してます♪応援ぽちぽちお願いしまっすっ♪

コマーシャルとエディトリアル

(。・・)σポチッランキング巻き返し狙ってます英語圏でヘア＆メイクのお仕事をしていると、特にファッション系の業界では、よく「コマーシャル」と「エディトリアル」という分類に分けられます。これは作品のスタイルや目的を表現したもので、根本的にコンセプトが違うのが特徴です。では、何がコマーシャルで、何がエディトリアルなのか分かり易く一言で言うと、コマーシャルは、その名の通り、宣伝目的を主とした作品のことで、レーベルやメーカーが明確かつ前面に押し出されており、購買促進を目指したものをコマーシャルと思って良いと思います。逆にエディトリアルとは、アート性を重視した作品で、コマーシャルとは反対に作品のテーマやコンセプトはあっても、モデルが着ている洋服がどのブランドだとか、使用している化粧品はどのメーカーのものだとか、そういう商業的な点は後回しにして、むしろ曖昧に、ビジネスをニュートラルに捉えた作品のことです。雑誌で言えば、ノンノ、JJ、ViVi、CanCan、アンアンなどがコマーシャル、スタジオ・ヴォイス、アイディー、ザ・フェイスなどがエディトリアルです。（日本で発売されている雑誌に暗いので、分かり難かったらスミマセン（ー∀ー；）掲載されている写真をイメージしてみて下さい。前者は、しっかりと各ブランドやメーカーの色を濃く押し出したスタイリングの写真が主で、見た人が、早速何処へ行けば、そのお洋服やコスメが買えるのか分かり易くなっています。それがコマーシャル（宣伝）です。後者はモデルの着ている洋服を売り込むのではなく、あくまでヘア、メイク、ファッション、背景は「作品」という１つの写真の部分的要素であり、遠目に見て、一枚の絵画のような、写真家独自のスタイルを引き出したもの、それがエディトリアルです。勿論、ヘアスタイリストやメイクアップアーティストにも、この２つの全く違った形式、コマーシャルとエディトリアルで、得手、不得手があります。どちらがより技術を要するか、ということではなく、どちらが得意か、という方が現実に近いと思います。コマーシャルは、あくまで消費者に訴えかける作品作りが目的ですから、いかに商品の長所を引き出し、それを最大限に駆使して、施術するかにかかっています。見た人が「買いたい」と感じることが大切です。ですから、親しみ易く、尚且つ、お洒落感や今感があって、ブランド・イメージがハッキリしているものが好ましいでしょう。起用されるモデルも、一般消費者の平均的憧れの理想像に近いタイプ、今、流行のモデルや女優などが多い傾向にあります。一方、エディトリアルは、芸術性が高く、商業性よりもテーマやコンセプトの色が強く、「物を売る」為ではなく、写真家が訴えたい事、イメージしていることのビジュアル化、アート感があって、なんと言う事はないけれど目の保養‥といった作品が多い傾向にあります。この場合のヘア＆メイクは、やはり親しみ易さよりも奇抜さ、オリジナリティ、カッコ良さ等を重視して、非現実的、浮世離れした感のあるスタイルを要求されます。売り込むものが商品ではない為に、「こんな格好で外を歩ける訳がない」でも一向に構わない訳です。絵画の実写化と言えば、想像しやすいでしょうか。もし、これからヘア＆メイクやスタイリストを目指す方々は、この２つの全く違ったスタイル、コマーシャルとエディトリアルという世界を念頭に置いて、自分の方向性を決めてゆくのも良いかも知れません。とは言え、実際問題、飯の種として収入面を考えると、やはり少々カッコ悪くてもコマーシャルの方が生き残りやすいのが現実です。しっかりとしたスポンサーを抱え、一定の資金が確保してあり、利益や需要と供給を交えた作品を作り上げるコマーシャルの方が、関わる人間への恩恵も大きいという訳です。「エディトリアルは金にならない。」と言っても良いかも知れません。一枚の絵画の買い手を見付けるのに何年もかかるアート業界より、大量生産の商品を売りまくる商業世界の方がお金になる‥当然の法則です。例えば、アンデｨ・ウォーホールを例に考えてみましょう。当初、彼の奇抜で斬新なアイデアはエディトリアルとして、世間に認められるまでに一定の時間がかかったと思います。しかし、一端彼の作品が、安価なポスターやTシャツ、文具雑貨などになった途端、それはもはやコマーシャル的な対象として、実際の「利潤」に繋がるようになったのです。誰でも何かしら、１つは彼の作品を使ったものを持っている、そうなった瞬間から、彼の作品はエディトリアルからコマーシャルへと移行しました。文房雑貨などなら、何百円から彼の作品が買えるようになりました。大量生産でポスターが印刷され、本物に多額なお金を支払わなくても、アンデｨ・ウォーホールの作品を壁に飾れるようになりました。この境界線が、コマーシャルとエディトリアルです。この感覚と現実を、いかにヘア＆メイクに反映させて、分類づけてゆくか、自己のスタイルを確立してゆくか、それは、ある意味、全てのヘアスタイリストやメイクアップアーティストの命題かも知れません。ランキング巻き返し狙ってます立ち去る前の「ひとぽち」お願いしまっす←清き一票(*ё_ё*)♪YO-YOが参加してます♪応援ぽちぽちお願いしまっすっ♪

キャットウォークと化粧下地

(。・・)σポチッランキング巻き返し狙ってます既に数週間前の事になりますが、久々にキャットウォークのお仕事が入りました。LFW（ロンドン・ファッション・ウィーク）の一環で開催された、アメリカン・レーベル、Wildlife WorksのUKデビューです。当日、ヘアは英国で名高いヘア・サロン、Brooks & Brooksからシニア・スタイリストと仰山のアシスタントさんが来て、大胆で計算された「崩しヘア」を見事に披露しておられました。YO-YO担当のメイクは、大胆かつシンプル‥という抑えたテーマだったので、上瞼のアイホール全体にゴールドを入れ、下瞼には極太アイライナーを引いて、唇は濃赤を指で乗せるようにして、少し滲んだ印象に仕上げました。そんな当日のショーの様子はWildlifeworks Autumn/Winter 2007-2008のビデオで公開中です★さて、今回のショーは普段とは少し違った試みが、色々ありました。モデル１０人設定だったので、助っ人アシスタントとしてAkemiさんとケンタロー君が参加してくれたこと、久しぶりのファッション・メイクということで、普段使わない「化粧下地」なるものを使ってみちゃったこと等です。Akemiさんは、既にプロのフリーのヘア＆メイクさんで、この楽天BBSに来て頂いたのをキッカケにお願いしました♪ケンタロー君は、それ以前に、「アシさん探さないと‥」と思っていたところに丁度、偶然「HPを見たんですが‥」と電話を頂きました。彼は東京の一流サロン経験があり、今はロンドンの某サロンで働きながら英語学校に通う、勤労学生ですが、なかなか野望や展望の高い筋のある男の子です。当初、アイライナーにグリッターラメを使用する予定だったのですが、接着に使うラメグルーがモデルさんの目に染みる‥ということで本番で急遽、資生堂　マキアージュダイヤモンドティア　アイライナーVI752　2g　【15％OFF】↑コレを使用することに。持ってて良かった日本のコスメ様々でございます★ヘア＆メイクの準備時間が詰まっているショーの場合、先ず、ポイントメイクを先にするのは基本です。ファッション・ショーの場合、主役はあくまで洋服ですから、最悪準備時間が足りなくなってメイク途中で本番になっても良いように、ポイントメイクさえシッカリされていれば、ベースメイクは誤魔化しが効く、という訳です。どうせオーディエンスからは至近距離で見られませんし、ビデオやスチール撮りも全身を写す為に遠方撮影なので、肌の粗は、フラッシュやスポットライトでブリーチ効果がかかり、目立ちません。また、強いカラーをアイメイクに使う場合、頬にアイシャドウやアイライナー等が散って、ベースメイクが汚れてしまうので、ショーに限らず、ベースメイク後塗りテクは一般的です。しかしながら、折角心強い見方、Akemiさんとケンタロー君が居てくれたので、YO-YOのポイントメイクの後から、ベースメイクをシッカリ施して頂きました。当日はネイルをブラックにしてくれ、との指定もあったので、二人にシコシコ塗って頂きました★言葉で書くと悠長な日だったように聞こえますが、本番は、遅刻するモデルが数人出てくる等して、結構、予想通りの戦場状態でした‥（ー∀ー；）とは言え、アシ２人なら確実にベースメイクをする余裕はあるな、と踏んだYO-YO、何を思ったのか、何故か家にあったコレを‥‥‥キスミー　ヒロインメイク　シャイニーベース　ナチュラルパール *paつ‥使ってみてしまいました‥‥‥通常、映像メイクを主流にしているYO-YO。映像はナチュラルな仕上がりが大基本なので、化粧下地は使用しません。下地にファンデがくっつき過ぎて、厚化粧の印象になりがちだからです。しかし、ポイントはソレだけではありませんでした。日本人メイクさんは、ファンデをブラシよりも指やスポンジで塗布する傾向が強いですね。欧米ではファンデ・ブラシが極一般的で、早い、乗りが均一に仕上がる、化粧直しが簡単、消耗品でない、熱でファンデが凝固するまでに時間が稼げる、などなど‥色々な理由から好まれています。指やスポンジで塗布する場合、その都度匙加減を見て肌に乗せる‥という感覚ですが、ブラシの場合は先端にファンデをコテッと取って、それを肌の上で伸ばす‥という感覚です。つまり、最初のストロークはべたつきがち。これを素早く正しい方向へ均一に伸ばしてゆくことによって美しい仕上がりになります。問題は、この最初の「コテッ」です。普段のYO-YOの映像メイクでは乳液しか下地として塗布していないので、乳液の上を滑らせる要領で塗り広げてゆきます。しかし‥‥‥シッカリ化粧下地剤を塗布した肌の上に、この「コテッ」をしてしまうと、たちまち下地がファンデを吸着して、ブラシが思い通り滑らず、結果、最初に乗せた部分を基点に厚塗りになってしまいがちです。下地を使った後にブラシでファンデ塗布したYO-YOのお手本は、お陰で相当厚化粧になってしまいました‥（ー∀ー；）スポンジ塗布していたケンタロー君は、均一にキレイに仕上がってました。恐るべし‥化粧下地‥そしてヒロイン・メイク‥‥‥この経験を総合すると、●化粧下地を使う場合はファンデは指かスポンジが基本。●乳液下地ならブラシでもOK。●映像メイクの場合は下地は使う必要はあまりない。ナチュラルな仕上がり重視で。（但し、ベースをシッカリさせたい場合は、例外とする）●ナチュラルな仕上がりを求める場合、乳液を塗布した後、それが乾ききらないうちにブラシで素早くファンデを伸ばし、薄いレイヤーを肌にかける感覚で、塗布してゆきましょう。（更に素肌っぽい仕上がりを望む場合は、これをスポンジに替えて、塗っては拭き取り、塗っては拭き取る、という更に細かい手作業で、ファンデのレイヤーを薄く薄くしてゆきます）●肌ムラや吹き出物跡等をカバーしたい場合は、手に残ったファンデを使って、スポンジかブラシでカバーします。（過去のファンデをコンシーラーにブログ参照）はてさて、様々なシーン別に臨機応変なテクを要求されるヘア＆メイク。今回も良いお勉強になりました。普段、分かっているつもりの事でも、改めて定期的におさらいすることの大切さを痛感しました。「道理のあるメイク」それが成功のポイントだと思います★ランキング巻き返し狙ってます立ち去る前の「ひとぽち」お願いしまっす←清き一票(*ё_ё*)♪YO-YOが参加してます♪応援ぽちぽちお願いしまっすっ♪

ファッション写真家の犯罪

(。・・)σポチッ ←参加してます★英国には、膨大な数の「ファッション写真家」が存在します。上はヴォーグやタトラー（英国中流階級以上の女性が愛読するハイ・ファッション雑誌）、THE FACEやi-D（この２冊は前衛的ハイ・ファッションとアートを融合させたスタイルが絶大な人気を誇る、正にカメラマン憧れの雑誌）の常連写真家から、下はフリーで個人的趣味を強く押し出したフェティッシュな写真を撮る人達まで、数え上げたら英国の写真家人口は並々ならないと思われます。さて、そんなに沢山居る写真家の中には、エキセントリック、変人、どスケベ、詐欺まがいの存在も否めません。そこで英国では２つの大切な法令があります。１）モデルが１６歳以下の場合（男の子でも女の子でも）は、家族または事務所のマネージャー等、第三者の付き添いがあること。（英国ではロリコン、幼児虐待犯罪率が恐ろしい程、高いです。またゲイの幼児虐待も然りなので、男の子でも油断は禁物）２）マインダーと呼ばれる、いわゆるボディ・ガード同伴の権利。（モデルが何歳でも、女性である限り適用されます）（モデル自身のボーイ・フレンド、軍隊上がりの腕っぷしに自信のあるプロのマインダー等、とにかくモデルの安全を確保出来る人であれば、誰でも構いません）特にフリーランスのモデルは事務所に手配して貰うことは出来ませんから、彼氏や兄弟、父親等を連れてくるケースが多いですね。かの、英国でも絶大な人気を誇る日本人キャメラマン、アラー○ーは、「自分が撮るモデルとは必ずセックスする。それが女性をリラックスさせる一番手っ取り早い方法だから」と豪語されているそうですが‥‥このモットーを英国で実施するのは不可能ですね（＾＾；）即効逮捕されること間違いなすび‥当初は、この上記２つのルールを聞いた時、「現場には通常、スタイリストやヘア・メイクも居るんだから、モデルが写真家と二人きりになるケースは稀じゃない？そこまで神経質になる必要があるのか？」と感じたのですが、色々なモデルの体験談を聞くうち、「なるほど然り‥」と唸らざるを得ない実態が、この国にはあるのでした‥。フリーランスのモデルは、とにかく「日銭稼いで、なんぼ」の生活をしていますから、例え撮影が単なる写真家自身の趣味や企業が絡んだ広告目的でなくても、高いギャラを提供されれば、まず話にのります。‥となると‥当然、全ての経費は写真家の懐から出ますから、スタイリストもヘア＆メイクもなし、「衣装は君が持ってる洋服の中から使い物になる物持ってきて」「ヘア＆メイクは普段の自分でしてるのでOK」と、要は撮影当日、モデルと写真家二人ぼっち撮影という状況も決して珍しくないのです。勿論、中にはそれでも目的とプロ意識高く、高い水準の写真を撮って最終的には作品の売り込みに成功する写真家も居ますから、一概にこのテの人達全員が怪しいとは限りません。とは言え‥以前、ショッキングな話をとある新人モデルから聞かされました。彼女はまだ、モデル業入りたての新顔で、事務所所属もしていない基盤作り途中のフリーランス・モデルでした。ぼちぼちと経験、履歴、作品集用の写真撮影を増やす為にフリーランス専用サイトに登録していたので、彼女のことが目についた写真家から撮影の依頼がありました。先ずは撮影事前に食事でもしながら打ち合わせして、詳細を話し合いましょう‥という写真家の提案でレストランで待ち合わせることに。話は弾み（？）‥写真家は一向に店を出ようとする気配がありません。（この時点で、モデル自身が意志を強く持って「もう失礼させて頂きます」と言えなかったのが残念です。多分、写真家の気分を損ねて、撮影がおじゃんになるのが怖かったのでしょう‥）結局、最終電車の時刻が過ぎてしまい、モデルは窮地に陥ってしまいました。そこで写真家‥「この直ぐ近くがウチだから、今夜は泊まってゆくと良いよ」（明らかに怪しいだろっ、おいっ！！！）恐る恐る、しかし悲しき無名モデルの彼女の心の葛藤が目に浮かびます‥当然‥‥‥写真家は彼女に、一緒に寝ることを望みました。んで当然‥‥‥そんな事が目的でも売り込みモットーでもない彼女は拒みました。すると‥‥‥「拒絶へのおしおき」として彼女の両手に手錠をかけ、ベッドに拘束して、翌朝まで放置したそうです。精神的ショックと手首に出来た手錠の跡（あれ抗うと余計に肉に食い込んで痛いんですよねー。仕舞いにゃ手首の皮膚が切れます‥←ってなんで知ってんの？）の為に、解放された途端、早速病院に飛び込みました。この話を聞いていた周囲の人全員口を揃えて「なんで警察に通報しなかったの！？」と詰め寄りましたが、彼女は大事（おおごと）にしたくなかったみたいです。それは写真家の面子を守る為ではなく、折角始めたモデルとしてのキャリアを守る為、自分の名前をスキャンダルにしたくなかった‥ということでしょう。（それを充分承知の上で、このような悪行を行った写真家‥相当あくどい「その道のプロ」ですな‥）しかも本格的に写真家を告訴して法廷に持ち込むとなると、彼女にも莫大な裁判資金が必要になってきます。そんな持ち合わせが、彼女にある筈もなく‥（シビアな現実が辛い！）‥しかし‥お話はそれだけでは終わりませんでした‥以来、度重なる嫌がらせメールが毎日、このモデルの携帯に何件も‥「奴」の存在はストーカー行為にまで延長してしまいました。でも当然メールは匿名なので、「あいつに違いない」という確信があっても、証拠がありませんから復讐メールをつき返す事も出来ず‥携帯番号を変え、メルアドに来るIMを全て拒否し‥多分、ノイローゼ状態に陥り、這い上がってこれなかったのでしょう。何度かYO-YOからもメールしたりIMで話し掛けたりしましたが、レスはありませんでした‥結局、このモデル、凄く良い素材の持ち主でしたが、モデルの世界から、ぷっつり姿を消してしまいました。YO-YOは、彼女の作品集を見た時に、「これは使い方次第で良いモデルになるなぁ」と思っていたので、非常に残念です。たった一人の変態の悪質な行為故に、一人の女性の人生が台無しになってしまいました。暗闇の中で朝まで手錠に繋がれた彼女の心中を察すると、悲しささえ覚えます。（まぁ、そうなる前に充分、大人の行動をとっていれば防げた事なのですが‥）一見、華やかな世界に見えるファッション、モデル業‥ほんの少し油断しただけで、陰に広がる暗黒のドロドロした刃が‥‥‥↓立ち去る前の「ひとぽち」お願いしまっす←清き一票(＊￣ｍ￣)あら嬉しYO-YOが参加してます♪応援ぽちぽちお願いしまっすっ♪

流行にのるかそるか

ファッション撮影では、よくスタイリストからヘア＆メイクの要望を出されます。参考資料として雑誌の切り抜きや、プロモ・ビデオを見せられる場合が多いです。でも、ＹＯ－ＹＯには常に個人的葛藤があります。流行というのは旬のものなのでリアル・タイムでなければならない。しかも需要と供給のバランスがあるので、その辺の折り合いを上手くつけなければならない。とは言え、流行ばかりに気を取られると結果的に他人のコピー、またはオリジナリティの失落という危険性があります。「今はこれが流行ってるから」とコンセプトを消費者の関心にばかり気を取られると、結局「こんなの、もう使い古されてる（誰でもやってる）」という事にもなりかねません。一時期、スモーキー・アイ（黒っぽいアイシャドゥを上下瞼にぼかして、ちょっとウツロな雰囲気を出したセクシーなアイ・メイク）が正に「猫も杓子も」って感じで大流行して、撮影の度に「スモーキー・アイにして！」という度重なるリクエストに「またかよ‥涙」と、ちょっとウンザリしていました。ファッション・ヘア＆メイクには、流行に敏感に反応してそれを仕事に反映させるという使命と共に、自分なりの烙印のようなものを人それなりの形でヘア＆メイクに投影して、例えば「こんなヘア＆メイクはＹＯ－ＹＯにしか出来ない！」と人を唸らせることによって、自己の仕事の価値観を高める＝独自のスタイルを確立する‥という非常に両立が困難なテーマがついて回ります。「誰にでも出来る」ことを真似るのは容易かつ確実に周囲の同意を得られますが、長い目で自分のキャリアを見据えた場合に、「別にあの人じゃなくても‥」というような仕事しか出来ないorしない人に、末長い成功が保障されるか否かは、これまた論議の価値ある課題だと思うのです。ＹＯ－ＹＯ個人としては、今は映像ヘア＆メイクが主流であり、それが今後もターゲットになると思うので、流行に対する強迫観念のようなものは全くなく、ファッション撮影の際も、自分のその日の気分や判断、感性に成り行きを任せるスタイルをとっています。「流行に敏感な人間」になるか？それとも「流行を作り上げる」人間になるか？ＹＯ－ＹＯは後者がいいなぁ～（独り言）。追伸：お絵描き第２弾！少しだけ写実的なイラストに挑戦してみました★アジア人と黒人のハーフをイメージして描きました。そう見える～？←清き一票ありがたや＼(^^＼)♪(／^^)／人気美容・健康BLOG←こちらもクリックしてね♪

セタ・ジョーンズがアギレラに‥（号泣）

若手シンガー（２０歳女性）のカバー写真撮影がありました。晴天の空の下、クルーズ・ボートでの優雅なロケでした。メイン・シンガー１人にエキストラ・モデル３人。この女の子、キャサリン・セタ・ジョーンズのそっくりサンなんです。一見すんげぇ～良い感じの設定に聞こえますが、ＹＯ－ＹＯ撮影経験の中で最悪の一日でした。何せ彼女、自己流メイクがスゴイんです‥。今時コレかよ‥って感じの、おばちゃんのような糸眉毛。ダマダマに厚塗りしたチーク。ゴテゴテに重ね塗りしまくったコギャルを彷彿とさせるマスカラ。白パールの口紅に黒いリップ・ライナー。折角、顔の作りはセタ・ジョーンズなのに、メイクした顔はクリスティーナ・アギレラもどきのドラッグ・クィーン・メイク（汗）。本人に「アギレラ好きなの？」と尋ねたところ、「アギレラなんて嫌よぉ！セタ・ジョーンズみたいになりたい！」とのこと。じゃあ私がメイクでセタにしてあげましょう！と手もみしながら取り掛かったのも束の間‥。一通りメイクを済ませて、内心「うんうん、本人のメイクよりずっと上品♪」とまぁまぁ満足していたのに、私が他のモデルのメイクをしている間に勝手にトイレでマスカラのゴテ塗り、おてもやんチーク、黒のリップ・ライナーを付け足しやがったのですっ（うぉおおおぉぉぉぉぉっ、なんてことしてくれたんだっこれじゃ私のテクと苦労が水の泡じゃないかぁあああっ）！しかもセルフ・タン（ボディ・ローション・タイプのあれです）で少々顔黒はいってるので、真っ白パールの口紅（本人持参）を私の塗ったナチュラル・グロスの上にグイグイ重ね塗りして、正に日本のヤマンバ・メイクを再現！「それやっちゃ駄目って言ったでしょっ！」と流石のＹＯ－ＹＯも怒ったのですが、何度やり直しても、「ちょっと足すだけ～！」と言って一向に聞いてくれない。他のモデルもカメラマンも「ＹＯ－ＹＯの言う通りだ」と後押ししてくれたのですが効果なし。でも、全身像を見渡すとだいたいこのテのタイプの人は直ぐ見分けがつきます。先ず正しい知識なしで自己流ケア＆ヘアメイクをしているので、肌の日焼けはムラムラ。性格がアバウト。落ち着きがない。自意識が強い。コンプレックスがある。清潔感がない。オマケ的に時間を守らない（偶然か？）。人を信頼しない。一番簡単に見分ける方法は自眉の形です。テクも知識もなしに毛抜きで抜きまくっているので、「麻呂」状態になっていて、その上に入れ墨のような不自然な下手くそアイブロウを描いている人は、まずこのタイプの人が多いです‥。プロのヘアスタイリストやメイクアップ・アーティストの重要な任務の１つに、「いかに相手を納得させ最善の結果を導き出すか」‥ということがありますが、中には、どんなに巧みに誘導しても、精一杯キレイにしてあげても、根本的に「人の言う事聞いてない」性格の人がタマにいらっしゃいます。このタイプの人は潜在的コンプレックスが強く自己暗示にかかっていて、「私にはコレじゃなきゃ駄目なのぉ！」という思い込みが激しく、冷静に結果を見据えることが出来ないので、逆にこちらが精一杯の事をしてあげても、見慣れない自分を鏡で見て、「なんか私じゃないみたい」（ネガティブな意味で）と恐怖心から前進することが出来ないタイプです。ＹＯ－ＹＯ個人の理念では、ヘア＆メイクの仕事は確かに人をキレイにすることですが、人生コンサルタントではありません。なので、冷静に人の意見に耳を傾ける余裕のない人に不毛な努力は続けない‥です。こういう人達は見た目に限らず、何につけても人の意見を聞かない性格だと思います。だから潔く、逆に開き直って、「まぁ本人がソレで幸せなら」と思うしか仕方ありません‥ね‥（遠い目）。←清き一票ありがたや＼(^^＼)♪(／^^)／人気美容・健康BLOG←こちらもクリックしてね♪

若干１６歳

今日は久しぶりに、新人モデル（♂）のヘアメイクに行ってきました。英国では未成年（１８歳以下）の撮影には、立会人が付き添ってくることが多い。これは、英国における児童虐待を防ぐ為の苦肉の条件です。さて湯気もホカホカ、これからモデルのお仕事につこうとゆう青年はあどけなさ満々、肉体も発展途上の１６歳。お肌はつるつる、シミ一つない肌が初々しい限り。楚々と、お母さんに連れられて、登場しました。一般的にロンドンでモデルのお仕事をしたいと思ったら、モデル事務所に赴き、面接を通過すると事務所がテスト撮影専門の写真家を手配して、撮影を行います。今回は、そのカメラ・テストでした。西欧人男性は肌のキメが粗く、出来物をカバーするのが大変なケースが多いのですが、彼の場合は数える程のニキビ跡をコンシーラーして、もともとファンキーなカットのヘアに少し手を加えるだけ‥という、珍しくとってもお楽な一日でした（￣w￣）←清き一票ありがたや＼(^^＼)♪(／^^)／人気美容・健康BLOG←こちらもクリックしてね♪