カテゴリ:考えごと・所感
夫の田舎では、旧暦の7月15日(今年は8月14日)
を鬼節といって、先祖の墓参りをし、 お墓の前でお札を印刷した紙を燃やします。 それで夫と鬼節の話をしていたのですが、ふと、 「ねぇ~、つばめが死んだら、河北省の田舎の 土に埋まるの?」 と聞いてみると、まだ分からないという答え。 もしかしたら北京で墓地を買って、 そこに入るかもしれないとの話。 河北省の地平線が見える大地の、 小さな盛り土の下に埋まっている 自分を想像しましたが、どうもしっくりきません。 つばめの骨は、中国の土になじまない気がするのです。 でも中国の墓地で、他の中国人の幽霊たちと 一緒にいるなんて、もっとイヤだな。 わたしの骨は、海に流してほしい。 わたしは、死んだら海を渡って日本に戻りたいです。 こんもりした森に神の住む国、日本。 潤いのある空気、湿った土のにおい。 その四季折々の自然の美しさを思うと、心が安らぎます。 どうせ埋まるなら、そういう日本の土に埋まりたいのです。 だけど、考えてみれば 墓石の下に押し込められること自体がちょっと・・・。 自由に日本や中国、世界を行き来したいのです。 それに、日本の土に埋まってたって、 夫や子供が参ってくれるわけでないのだと思うと、 なんだか孤独。 日本は私の故郷だけど、すでに私の居場所はない。 そう思うと、心にスーッと風が吹き抜けます。 私の骨はやっぱり海に流してほしい。 それが一番しっくりきます。 海の中で、自然のあらゆるものと溶け合って、 わたしは再びあちらの世界に戻るのです。 夫と同じお墓で一緒に過ごせないのはさびしいけど、 わたしは雨になって、土になって、 風になって、いつも夫のそばに いることができます。 子供たちがわたしに会いたくなったら、 わたしを海に流したところへ行って、 手を合わせてくれたらいい。 そうだなぁ、子供が望めば、 灰の一部を残しておいて、 子供の好きなところに祭ってくれてもいいかな。 いや、でも骨壷の中とかに入りたくないから、 庭の土とかにまいてくれるのが一番いいな。 (子供は庭付きの家に暮らしてないと無理だけど・・・!) あ、夫のお墓が先にあったら、 そこにならちょっとだけ入ってもいい。 そこにだけ、ちょっと未練があるのです(笑)。 死んで風になって、水になって、 雨になったら、夫のお墓のあるところにだけ、 ちょっと多く降りたいと思います。 ↓生後125日。フラフラしていた首がやっと座った感じです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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